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カテゴリ:政治・経済
咲き誇っているバラの写真が撮れません。 せっかくの休みなのに、ガーデニングも今ひとつです。 トマトの森、元気ですよ。 日に日に成長がわかります。 さて、日本中が驚いた、菅総理の、浜岡原発の停止要請。 東日本大震災が、中京地区に飛び火した感じです。 経済界、金融界、とりわけ中部電力はびっくりしたでしょうね。 この発言で、日本の原子力政策が大きく変わることになるかも知れません。 個人的には歓迎なんですが、こんなやりかたで良いのかどうか? かなり、心配です。 何が心配って、あの発言内容なんです。 唐突さに加え、関係各所への配慮がまるでなかったからなんです。 このパターン、前回の参議院選挙時の増税発言と同じです。 「将来的に・・・したい。」 「・・・するために、前向きに検討を始めます。」 「・・・を、こうしなくてはいけないので、その準備、可能性を探りたい。」 など、 柔らかく方向性を打出して行けばよいのに、 いきなり、決定や要請から入るもので、世間は大騒ぎになっちゃうんです。 「えっ、いつ? 誰と打ち合わせしたの?」 「そんな話し、どこから出てきたの?」 日本を含め、世界中で大騒ぎになりはしないかと、心配です。 まず、アメリカを始めフランスなど、国連に喧嘩を売る形にならないか? 国連は、総長を始め、原子力推進派。 アメリカもフランスも、その技術を日本と共に世界に売り込んできました。 ですから、今回の福島の事故も、飛び抜けて協力的だったのです。 原子力の中心部はアメリカのGE、周辺部を含めたプラントは日本の東芝、日立、荏原製作所、再処理施設はフランスのアレバ。 この強力な関係に影響を及ぼさないかどうか・・・ 経団連はアメリカに配慮して、わざわざニューヨークで福島原発事故のコメントを発表しました。 東京電力自身も震災の被害者であると言うこと、電力事業の国営化はあり得ないと言うこと、日本のエネルギー事情や、原子力への考え方などについて、世界に説明する形で日本向けの発表を演出したのです。 そして、中京地区の企業や住人。 計画停電や節電の可能性が、いきなり自分たちにふってきました。 浜岡を止めてしまったら、東日本に電気を融通することはおろか、自分たちの電力も足りなくなる恐れが出てきます。 世界で一番信頼性のある新幹線の運行は? 東から、西へシフトした企業の電力は? トヨタなどの大企業が受けるダメージも相当大きいと思われます。 節電による操業停止、従業員の自宅待機や解雇、生産拠点の海外シフト、日本から製造業が無くなることによる、税収のダウン。 中京地区の人たちは、計画停電を受け入れられるのでしょうか? 最後に、中部電力自身と、その関係者の方々の雇用。 地方自治体の補助金も使い道が不明になり、打ち切りの可能性も出てきます。 補助金打ち切りに備えての、住民税のアップ?? 減税日本の河村氏、頭が痛そうです。 原子力発電所には反対です。 あの、行き場のない、使用済み燃料棒。 再処理施設の建築が、日本中の自治体の反対で出来ない以上、これ以上、使用済み燃料棒を増やすことは、自殺に近いですよ。 徐々に、自然エネルギーにシフトしなくてはいけないと思います。 でも、「徐々」になんです。 「いきなり」は、無理です。 国連に日本の経済界、産業界、金融界、地方自治体、地域住民、官僚・・・一気に的に回しての戦は、勝てないでしょう。 総理の判断、正しいと思うし支持したいのですが、 唐突すぎます。 「上記の可能性をふまえ、原子力から自然エネルギーにシフトするため、とりあえず、現状で著しく、危険性が高いと思われる浜岡原子力発電所の停止に向けて、検討を始めたいと思います。」 こう言って欲しかったです。 また騒ぎをかもしだし、多くの反対に合い、かけ声倒れに終わらないよう、官僚なども十分に活用して、日本のエネルギー政策を転換していただきたいです。 そうだ、ドイツのメルケル首相、福島の事故をきっかけに、ドイツ内での原子力発電所の再利用、新規の建設の停止を決定しましたが、急激なエネルギー不足で、ドイツ経済は大混乱、 おまけに、停電を阻止するために、結局はフランスから電力を買うハメになってしまいました。 財政赤字はふくらみ、しかも、フランスから買っている電力は、原子力発電なんです。 子供じみています。 大義や正義はわかりますが、頭を使わないといけません。 菅総理の独断、心配です。 誰か、仲介役買ってくれないかなぁ??? (枝野氏では、役不足みたいで・・・) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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