カテゴリ:日韓関係
2017.2.9産経ニュース
政府が韓国・釜山の日本総領事館前に慰安婦像が設置されたことへの対抗措置として、長嶺安政駐韓大使と森本康敬釜山総領事を一時帰国させてから9日で1カ月となる。 これまでに韓国側から事態打開に向けた動きはなく、首相官邸は大使らの帰任を当面認めない考えだ。 一方、外務省からは政府内の足並みを乱す発言が出ており、首相官邸は政府一体となった対応を取るため引き締めを図っている。 政府は慰安婦像の放置について、ソウルの日本大使館前の慰安婦像撤去に向けた努力を約束した一昨年の日韓合意に反すると批判。 韓国側が撤去に動かない限り大使らは帰任させない方針で長期化も辞さない構えだ。 菅義偉官房長官は8日の記者会見で「帰国は未定だ」と表明し、大使らの帰任に値する韓国側の動きがあるかどうかについて問われると「総合的に考えて帰任させていないということだ」と述べ、韓国側の努力不足を間接的に批判した。 一時帰国中の長嶺氏らは都内で待機し、外務省に通って必要な事務は行っている。 邦人保護を担当する総領事の森本氏を先に帰任させるべきだとの声もあり、 自民党の二階俊博幹事長は7日、「長嶺氏らの帰任は早いほうがいい」と発言した。 これに対し、官邸は強硬姿勢を崩していない。韓国側に動きがないことに加え、 外務省内の不穏な言動を察知したことも態度を硬化させた。 森本氏は帰国後、自身の帰国を決めた安倍晋三首相ら官邸の判断を知人らとの会食の席で批判したとされ、この話は官邸関係者の耳にも入った。 森本氏は周辺に「酔って覚えていない」と話しているというが、官邸は韓国側に誤ったシグナルを送りかねないと問題視。 (引用ここまで) 本日の産経ニュースからの引用ですが、前半の中韓大使帰任時期未定は、菅官房長官記者会見の通りです。 今回気になったのは、赤文字の部分です。 森本総領事が酒の席で官邸批判を行い、それが官邸関係者の知るところとなった。 森本氏は「酔って覚えていない」と話した。 記事も伝聞形であり、事実かどうかは不明ですが、いまのマスコミで最も官邸へのパイプを持っているのは、産経新聞ですので、 (加藤達也 元産経ソウル支局長が韓国政府に不当に軟禁された経緯もあり、産経新聞は、安倍総理に近い関係となっています) 全くの事実無根ではないと思います。 酒の席の発言を「否定」ではなく、「覚えていない」というのは、「言った可能性がある」ということであり、官邸としても黙認できないと思われます。 岸田外務大臣も安倍総理後継を狙うのであれば、首相の意向に反する行動は取れないでしょうから、この発言が事実であれば、森本氏は人事異動という名の更迭となる可能性は高いと思われます。 森本氏も人間ですから、どのような政治的な志向を持っていてもおかしくないですが、総領事という公人である以上、省益よりも国益を最優先に考えるべきだと思います。 中国と韓国は、中華思想や儒教的な背景もあり、物事を「上(甲)か下(乙)か」または「味方か敵か」でしか判断できない国家です。 日本が他国と結んでいるような友好関係は、こと対中国や対韓国ではあり得ないことを踏まえると、今回の件で「日本が韓国より上(甲)である」ことを示す必要があり、そのために日本から譲歩することはあり得ない。 今回の日本政府の措置が、日本国民の8割近い支持を受けていることを考えると、森本総領事の発言が、国民の意志すら無視したものであるとも言えると思います。 一部の国家公務員が国益よりも省益を優先するのは、文科省の天下り事件でも明らかになりましたが、くれぐれも「国家」公務員であり「外務省」公務員ではないということを忘れないでいただきたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年02月09日 19時47分23秒
コメント(0) | コメントを書く
[日韓関係] カテゴリの最新記事
|
|