カテゴリ:日本経済
2017.3.22 Bloomberg
■自動車の部分品や半導体、科学光学機器などの輸出が増加 ■貿易収支は前年同月比245.5%増の8134億円の黒字 輸出から輸入を差し引いた日本の貿易収支は2月速報で2カ月ぶりの黒字となった。 自動車の部分品や半導体、科学光学機器などの輸出が増加し、黒字幅は市場予想を上回った。 ■キーポイント 貿易収支は前年同月比245.5%増の8134億円の黒字(ブルームバーグ調査の予想中央値は8072億円の黒字)-前月(確報)は1兆876億円の赤字 輸出は同11.3%増の6兆3465億円と3カ月連続で増加-前月(同)は5兆4220億円 輸出数量指数は8.3%増と2カ月ぶりの増加 輸入は同1.2%増の5兆5331億円と2カ月連続で増加-前月(同)は6兆5096億円 ■背景 好調な世界経済や円安に加え、中華圏の春節(旧正月)が昨年の2月中旬より早い1月下旬から始まった影響により、市場は今回の貿易統計で輸出の増加と貿易収支の黒字化を予想。 原油価格の上昇で1月の輸入額は25カ月ぶりに増加に転じたものの、内需低迷で輸入の伸びは緩やかにとどまるとの見方もある。 (中略) ■詳細 ・輸出は自動車の部分品が前年同月比21.8%増、電子部品が16.8%増と増加に寄与 ・輸入は原粗油の数量は3.2%減少も、金額ベースで69.9%増加、石炭も52%増 ・米国向け輸出は0.4%増と2カ月ぶり増、欧州連合(EU)向けは3.3%増と5カ月ぶり増 ・中国向け輸出は28.2%増、輸入は17.7%減で、貿易収支は60カ月ぶりの黒字となる1118億円-春節前には輸出は弱く輸入は強く出るため、今回は反動が見られたと財務省は説明 (引用ここまで) ついでに財務省の報道発表資料も転載します。 原油価格が昨年より大幅に上昇しているため、資源関連の輸入額が増えたのは分かっていました。 今回は、自動車部品や半導体など資源価格に影響しない品目の輸出増はポジティブな要素だと思います。 2017年1月に1兆円超の凄まじい貿易赤字を出しているので、その反動があったと思われます。 上記記事にも「春節の影響の反動」とあるので、1月2月の合算で考えると、若干の貿易赤字ですが、だいぶ取り戻せていると思われます。 原油価格は昨年2月を底に4月には1バレル=40ドルを回復していたので、昨年1月-3月は異常値として、4月以降の貿易統計を注視する必要があります。 (参考)2017年1月の貿易統計 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年03月22日 22時30分04秒
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