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カテゴリ:お笑い
今朝の起床は3時44分。いつもよりはちと早い。今日はお向かいの古川さん宅より早く電気を点けた。玄関の小窓からお向かいの台所の電気が分かるのだ。今朝、除雪をしながら感じた。なんと春の雪である。水分を多く含んでおり、やたら重い。スコップから水が滴り落ちんばかりである。ようやく春の兆しである。水分を多く含んだ雪は、もうじき到来するであろう、春を予感させていた。今日のリードは短くする。 否嘉門新作落語全集から抜粋 「長屋の桜まつり」 皆様、お忙しい中、足を運んで頂きありがとうございます。一席お付き合いのほど、宜しくお願いいたします。っても忙しきゃ寄席なんてとこにゃぁ~来るわきゃござんせんけどね。これまた馬鹿な連中が巻き起こすお話なんでござんすが。北の国津軽に、桜が日本一ってぇほどの名所があるんでやんすがね。なにしろ、北国でありますよ、口数の重い人達が寒さをジッと堪えた末に春の訪れを大騒ぎしちゃうってほど桜を大事にしているんでやんす。そんな弘前城下にやぢなか長屋ってぇのがありやして、どぉ~ってこたぁありませんが、普通の長屋とはちょいと違っておりましてね。店賃(たなちん)なんてものは支払った事もないような連中が住んでおります。 「ちょいと、おまいさん、何処に行くんだぃ~」「何処へ行くって?何処へも行きゃあしねぇよ。隣のハチこうに、何かいい事ねぇかぃ?って冷やかしに行くんでぃ」「それからおまいさん、大家んとこに行かない方がいいよ。店賃は何時になるんだって言ってたからね」「店賃?なんかの喰いモンかぃ?甘いタレが付いてるって奴じゃないかぃ?」「馬鹿だねぇ~溜まっているオアシを払えってんだよ」 こんな連中が住んでいる長屋ですから、大家も堪ったモンじゃない。大家の与平さんは長屋のご隠居さんに相談に行きます。 ドンドンドン「ご隠居さん~いらっしゃいますかね」「おぉこれはこれは大家の与平さんじゃないかぃ~どうしなすった。まぁ~お上がんなさいな。何か相談事でもあるんですかぃ~?」「はぁ~実は店子の店賃が滞っておりまして、何か良い策はねぇ~かと」「まぁ~私もよそさんの事をとやかく言える筋合いじゃござんせんが、みなさんを集めて大家さんから言いなすったらどうです」「勘の良い奴ばかりですんで、大家がぁ~呼んだ?逃げろって事にもなりかねやせん」「そうですなぁ~何か集める口実がありゃ良いわけですな」「こんなのはどうでしょう?季節は今、春です。長屋のみんなでお城の花見に行きたいが皆さんはいかがでしょうってなお触れなら、集まってくれんじゃないでしょうかね?」 そんなこんなで大家の一計に嵌った店子達は三々五々、夕方集まって参ります。「おぅ~熊、おめぇさんも来たんかぃ?」「おっと、ハチおめぇもかぃ~」大家さんもしてやったり顔で集まる連中を奥座敷に通します。「おぃおぃ~汚ねぇ~ふんどし見せながら人の前通るんじゃねぇよ」「はいはぃ~ごめんよごめんよ」「はぃ皆さんお静かにお静かに。今日集まって頂いたのは何を隠そう、溜まった店賃の話です。」「あれぇ~大家さん、花見の話じゃねぇんですかぃ~なら帰ろ」「まぁまぁ~熊さん話を聞いてからでも遅くはないでしょう。ばぁやお酒を出しておくれなさいな」「えっ酒を飲ましてくれるんですかぃ。帰る訳にゃいかんでしょう」 話をそっちのけで店子の連中は大賑わい。「大家さんこのタクワンは美味いですねぇ~」「おだてなくっても良いです。それは卵焼きですよ」「白いこっちのダイコンはカマボコです!」「ウナギの蒲焼はゴボウの開きを煮詰めた物です」「え”ぇ~この卵焼きはポリポリ言いますなぁ~」「なぁ~に、遠目じゃ分かりませんって」「留さんはゴザ職人だ。みんなが車座になれる位の花ゴザでも持ってきてくれませんかな?」「ようがす、裏のドブの蓋にしてるのがあらぁな」 ってな感じで一行は弘前城の花見に出掛けましたとさ。とっつばれ。 疲れた。話は「貧乏長屋の花見」とかそんな題名の中身からパクリました。花見に行ってからの話を大家の家の中ですませっちゃったんで面白くなくなってしまいました。内容的にはもっと楽しめるんでしょうけど、お昼ご飯を抜いてますから、もう止めたくなっちゃった。御免。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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