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カテゴリ:津軽弁
今朝の起床は5時15分でした。今朝も早朝から雲一つ無い晴天である。心地好い風に身を当ててボォ~としていると、世の煩わしさから一時の忘却。「つまづいたっていいじゃないか人間だもの~」(相田みつを)ってな気分になる。今日の表題は徒然草だったかな?いきなり思いついちゃうのが私の頭の悪い癖だ。物事に触れると、心がそれに触発されるって意味である。何か良い物に触れると、心が潤い豊かな気持ちになれるって事なのだ。だから身の回りには良い物に触れる機会を多く作りたいものである。 さてと日曜日、早朝から苗代づくりのお手伝いに出掛けたのである。前日に鱈腹飲んだ私。目覚めはきついものがあった。ようやく娘に起こされ出掛けたのである。黒石市は弘前藩の別家。黒石藩の馬場があった辺りでの作業であった。足りないはずの助っ人がそれを聞いた有志が集ってカレゴ(助っ人)で溢れるほど。この家に主人がいかに人望に厚く、長けているかが理解できる。私の二つ下だから、今年で定年を迎える筈である。 集落の鎮守様近くにその苗代はあった。勿論自宅から数分の距離である。穏やかな日和の中、この家の長老のイ子ばあちゃんの指示で手際良く、作業が進んでいく。「こいダバ、チュハンメ、めぇに終わってまらいろ」(津軽弁=これだったら昼飯前に終わってしまいそうダネ)今回初めて参加手伝いした私である。苗代づくりどころかどんな作業するのかさえ理解できない。田植えだとばかり思っていた私である。その田植えの前段階。種籾をパレットみたいなのに蒔いてそれを田に植える赤ちゃん稲を育てる作業である事をようやく知ったのである。 昔ながらの作業である事もこの時知った。今ではビニールハウスが常識なのだそうだが、ここでは昔ながらの作業が美味しい米を作る秘訣であると強調していた。事実、ビニールハウスで簡単にできるってのは、稲にはかなり負担を強いている。温かさも強制的に作り出される。昔ながらの方が自然の成り立ちに呼応している~と感じた。詳しい事は判らないがこっちの方が正しくさえ感じた。 「父さん、父さん。田のクロ崩せバ、マイネヨ」(津軽弁=田んぼの畦を崩したらいけませんよ)。私はこの家にお邪魔すると父さん~と呼ばれている。私「田のクロ?ってなんですば?」イ子ばあちゃん「わいハァ~田のクロわがねってが?畦の事だぉん」この時初めて知る言葉であった。人生折り返しを過ぎてもなお、知らない経験・知らない言葉がポンポン出てくる。これだから毎日を新鮮な気持ちで過ごせる~と感銘を受けたのだった。 この作業を手伝う事に加えて、孫殿の1歳の誕生日を控え、五月人形のお披露目もあり、私達家族もお呼ばれされた。当然の事ながら作業が終わって助っ人一同で近くの温泉に。ドロだらけの服を着替えて車に便乗しながら出掛けた。作業助っ人とは別に我が家の家族はお昼に合わせてお邪魔したのである。カミサンと義母だけですが。お決まりの焼き肉パーティ。この家では人が集まると決まって焼き肉なのである。4.5キロ買ったそうである。これにも驚いた。みんなでワイワイしながら楽しい作業と昼食だったのである。とっつばれ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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