中谷美紀主演 「嫌われ松子の一生」。
先週観てきた。
衝撃を受けた気持ちに落ち着きを取り戻しつつあるので感想日記を書こうと思う。
２時間観終わった後の一言目の私の感想「凹んだ・・」
こんなに観ていて疲れた映画は久しぶり（笑）。
どんな道に行ったとしても常に主人公・松子には不幸が降り注ぐ。
仕事をクビになり、男に裏切られ、刑務所に入り、体を売る。
映画を観たばかりの時は松子に降りかかった災難の印象だけが妙に強く心に残っていた。
だんだん時間がたつにつれて気分が下降気味に。
衝撃的な映画だった。
「人生では、誰かに何をしてもらったかじゃなくて、
誰かに何をしてあげられたかが大事」
こんな感じのセリフがあってすごく説得力があった。
松子の不幸は幼少期から。
愛される事を夢見る少女。
病弱な妹がいるから父親の愛はそっちばかり。松子は我慢。
あこがれるのは父親の笑顔。
親から愛を注がれるように必死にがんばる姿。
そこから松子の不幸人生が始まるわけなんだけど、
結局は松子は「愛」がほしくて最期まで生きていた。
松子の不幸には「愛してもらえる為に」が前提。
「愛されるように良い子でいる」
「愛されるように体を売ってお金を稼ぐ」
「愛されるように殴られても我慢する」
周りがいくら不幸だと思っても松子にとっては全然不幸じゃない。
だってそこに愛がある・幸せがあると思って信じているから。
・・・すごくわかる気がした。
私の場合は「愛されるように」じゃなくて、「嫌われたくないから」だけど。
「愛されるように」なんて大きいことなかなか言えないなぁ。
でも他は同じ。
たぁ君に「体売って金稼いでこい」って言われたら私行くかも・・。
な～んて、絶対に言わないと思うけど（笑）。
そんなこんなで、映画の中で流れていた曲、印象的な曲ばかり。
中谷美紀、女優なのに歌うまい。
買っちゃった♪
でもって映画の中に柴崎コウも出ていて、二人はよく似てるなぁなんて思った。
あれ？これはどっち？？
二人は血つながってんの！？
なんて考えてしまうほどだった。ソックリソックリ。
かわいかった・・・☆
もう一度落ち着いてゆっくり観たい映画だなぁ。
「幸せ」に定義はない、やね。
