先日、義兄(たぁ君のお兄ちゃん)のお嫁さんが
出産の為の里帰りから帰ってきた。
そして昨夜、急遽我が家に遊びに来てくれることになった。
もちろん赤ちゃんを連れて。
4月に産まれたばかりの赤ちゃんを見た瞬間、
ショックを受けた。
ぐわ~っとこみ上げてくるものがあって
泣きそうになった。
抱かせてあげると言われ、抱いてみた。
胸がキュウッてした。
身近に赤ちゃんのいる事のなかった私は
赤ちゃんの抱き方を知らない。
知らない自分に少し哀しくなった。
教えてもらいながら抱いた瞬間、ふんわりとした感触。
しっかりとした重み。
生きているんだっていう命の重み。
一生懸命動く手足に、
パパとママとなった義兄夫婦のやさしい笑顔が目に入ってくる。
素直にかわいいと思った。
と同時に、
うらやましい・悲しい・私だって・・私はどうせ・・・
色々な気持ちが一気に溢れてきた。
私の流産の事実を知っている義兄夫婦の前で泣けるはずはない。
後から来たたぁ君も
赤ちゃんを抱かせてもらった。
たぁ君のその様子をぽーっと見ていた。
たぁ君の腕の中にすっぽり入った赤ちゃん。
あやしながら、優しい目で見るたぁ君。
「あぁ、まだちょっと見たくなかったな」
私にはまだ、
この姿を見る勇気はなかったみたい。
義姉と赤ちゃんがこっちに帰ってきたと聞いた時、
理由は自分でもわからなかったけど
たぁ君にも言えなかったけど
会いたくないなって漠然と思っていた。
これだったんだ
私はたぁ君が赤ちゃんを抱くのを見たくなかったんだ・・・。
流産した事実を受け止め、
元気と笑顔が出てきて
すっかりもとの生活に戻ったつもりでいたのに。
ショックを受けている自分にショックを受けた。
3人が帰った後、しゃべれなかった。
口を開いたら涙がこぼれそうだったから。
「大丈夫だから。
焦らないで、自分達のペースでいこう」
たぁ君は寝る前にこう言ってくれた。
涙が出て、止まらなかった。
きっとまた近々会うんだろうな。
笑うのが少しつらいな。
こんな事のあった昨日、
手術後、初めての生理がきた。
3ヶ月ぶり。
かなり重い。
けど、体が元に戻ったという事なんだよね。