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木蔭に木蔭に花の群れ すみれにローズマリー

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Comments

とっしー@ Re[11]:友人T(10/05) 東浦和さんへ 東浦和さんへ 二度と会えな…
東浦和@ Re[10]:友人T(10/05) とっしーさんへ ありがとうございます。 …
とっしー@ Re[1]:友人T(10/05) 東浦和さんへ ブログ主(ヒカルさん?)さん…
東浦和@ Re:友人T(10/05) Tが亡くなったと同窓会で知りました。悲し…
とっしー@ Re:友人T(10/05) どうやらこのブログも、もう管理されてい…

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2008年10月07日
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カテゴリ:私と家族
私の父は商社マンであったので、
小さい頃、私の家にはさまざまな国のものが同時に存在していた。

エジプトの壁掛け、イランの織物、スペイン人形、スイスのチョコレートに、チェコグラス。

小学生の1年生の頃に父からもらった、
ロシアのお土産の木でできたお人形は驚きだった。
開けても開けても中からお人形が出てきた。
嬉嬉としながらあけ続けた。最後はまるで米粒ほどの人形だった。

まだ、海外旅行なんて普通に行ける時代じゃなかったので、
それはそれはなんとも不思議な御伽噺のようであった。

ポーランドのお土産だった皮のかばん。
ウィーンのお土産だった、真鍮の赤いお花の形のネックレス。

今でも持っている。


月に一度くらい、父から国際電話がかかって来た。
うっかり私がでてしまうとビビッた。

昔はオペレータが何語かわからない言葉で、何だの感だの言って、
「え?」とかなんとか言ってると
強引につないでくれて父の声が聞こえてきた。
大抵どこからかかってきても、凄いノイズで、途中で切れたりもした。
電話代も高かった時代なので、とても手短に元気だよ!というような電話だった。


父が帰国すると、家中は異国の匂いでいっぱいになった。

かばんから出てくるもの、全てかいだことの無い匂いでいっぱいだった。

私はチョコレートのお土産が大好きで、
モーツアルトチョコレートとかスイスチョコレートに
目が無かった。

スイスのチョコレートには一つ一つ包装してあって、
包装紙にスイスの山とか家とかの写真がついていた。
その写真を眺めながら、一日一つずつ食べていったものだ。

モーツアルトチョコレートは今食べても、昔ほど感動しないのは何故だろう。
昔は、何がどうして、どうなっちゃってこんなに美味しいんだろう、
と一つ一つの層を確かめながら食べたものだった。

昔と今は味が違うのだろうか。
それとも私の味覚がバカになってきたのだろうか。


あの頃に比べると、世界は本当に小さくなった。

世界はこれから、どこへ向うのだろう。





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Last updated  2008年10月08日 00時27分40秒
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