冬眠中

昨日、家に帰るとマナオーがダッシュでやって来た

ってことは…
また…なんかを…
ねだる気だなっ

「お母さんマナオー、このカラフル粘土が欲しいっ」

力強いマナオーのおねだりである
やっぱりな～っ
んなことだろうと思ったよ

学校からもらってきた、【工作セット】の注文書だった。

「おこづかいで買うからお願い」
『ダメです～』

と言うと、しょぼくれたマナオー
『だって、あんた片付けないじゃん』
「いや絶対片付けるから～」

『いいえ、ダメです～』

そこへねえちゃんがやって来て、
『あ～、コレでもめてんのか～へ～、コレ可愛いねっ』
って、あんたまで～
ほらほら、マナオー、味方が出来たと思って、キラキラし始めちゃったよ

『でもダメです～』
の母さんの声に、またしょぼくれて風呂へと向かった

…諦めたかな…
と思っていたら…

ベッドに入っても注文書を眺めている
母さんは見て見ぬフリをするチラッ
マナオーはしつこいくらいに、注文書を見ながら
『ふ～っ』
と何度も溜め息

明らかに私にアピールしている

最初は黙っていたけど…
３０分以上もそれが続いたため…
はい
スイッチ入りました～
『あんた、いい加減にしなさいよ～っ絶対っダメっっっ寝ろっ』
と電気を消すと、間もなく聞こえてきたマナオーの寝息

眠いのを我慢してまでも『これ買って』をアピールしていたらしい…
そんなにすぐ眠れるほど眠いなら、さっさと寝りゃいいじゃん

マナオーは母さんに似て、お片付けが出来ません

粘土なんか買った日には、部屋のあちこちに粘土転がってて踏んづけるっつの

そして、その注文書…
今日はマナオーの本棚に、おとなしく眠っています
マナオーが諦めたかどうかはわかりませんが…

まっ、とにかく
これだけは買ってはいけませ～ん
マナオーダメですよ～