冬眠中

今日は定時に仕事を終え家に急いで帰ってきた

て言ってもなんの用事もない

そしたら
マナオーが帰ってないの


なんでじゃ～っ
「野球」
と横から姉が言うので、
『えっいつもこんな時間なの』

「うん。そろそろ帰って来るよ」

そっか～
四年生になって練習時間長くなったんだ～

ってことで、今日はマナオーの帰宅を母さんが『お帰り～』ってやれたわけですよ


ところがね。
マナオーが帰って来て２０分程経つと…
近所に住むレッドサンダースの男の子が『こんばんは～』とうちを訪ねてきた

その右手にはなんと
マナオーのグローブが～っ


こんのバカたれが～っ
野球やる奴がグローブ忘れてどうすんだ
『商売道具』じゃろ～がっ


…商売道具…
実は今日、母さんも商売道具の電卓をお客さんとこに忘れてきちゃったんだ

まっ
そんなこと、マナオーは知らんからとりあえず怒る

『あんたグローブなんぼすると思ってんのじゃ～っ』

と怒る私を無視し、ポテトチップに手を出そうとしたので、
『だ～れがおやつ食っていいっつった～っ』
と、さらに怒鳴りつける


いつもより早い帰宅で、時間をもて余した私はマナオーに
『マナオー、ビール持ってきてちょ』
と、さっきの怒りはどこへやら

「一本だけね」
とマナオーに言われ、一気に立場が逆転した


ふう…
早く帰って来たのに…
なんか疲れたなあ
アルコールも回ってきたことだし…
寝よ～