雷害リスク警告
昨日も雷が発生した、雷の季語だ。パソコンだけでなく、FAX, 電話、テレビ, 冷蔵庫、エアコンまで、あらゆる家電がネットワークでつながろうとしている現代、雷が近づいたら*電源プラグを抜く, *通信ケーブルを外して被害を防止ししよう!。<ようやく対策始まる> 日本では建築基準法に準じ、避雷針を立てれば万全といった考え方が根強い。しかしインターネットどころかパソコンもない数十年も前の法律では、ネットワークに対して何の防御にもならない。こうした雷害対策に取り組むため産学官の「雷害リスク低減コンソーシアム」が発足して一年余。日本の雷害対策はまだ始まったばかりだ。<避雷針では防げない> ここ数年、落雷による被害「雷害」の深刻さが増し、その被害総額は一千億から二千億にも上るという。雷の発生件数や、落雷のトラブルである停電の件数にも大きな変化はないのに、その被害数だけは増加の一途。その主な原因が「誘導雷」といわれている。別の場所に落ちた雷が電話線や電源コードといった各種のケーブルを伝わる現象。避雷針があっても防ぐことができない。 ADSL(非対称デジタル加入者線)やケーブルTVなど、一般家庭でもブロードバンド(高速大容量通信)で常時接続という環境が増えた。電源コードをはじめ、電話線やLAN(構内情報通信網)、周辺機器をつなぐ各種の配線すべてが、誘導雷を招く。 最近の家電品は技術の進歩で少ない電力で動くようにできている。誘電雷によって、本来必要な電圧より大きな電圧、過電圧・過電流(雷サージ)がかかると、半導体を使った電子機器は簡単に壊れる。パソコンやその周辺機器は、集積回路の塊のようなものなので、雷サージには特に弱い。ターミナルアダプターやモデムといった通信機器が壊れてしまうと、インターネット経由のサービスが全く受けられない状態にもなりかねない。<リスク低減方法> 雷が近づいたら*電源プラグを抜く, *通信ケーブルを外す。雷害を完全に防ぐことはできないが、被害を小さくすることはできる。家庭では、雷が近づいたらパソコンの電源を切って電源プラグをコンセントから抜き、通信ケーブルも差し込み口から抜くとともに、避雷器(アレスター)内蔵の延長コードを使うことだ。これらの方法を併用することで安全性は増す。もちろん、データのバックアップを取ることも重要である。 避雷器(アレスター)内蔵の延長コードの参考資料:雷ガードヘ