「リタイア」にビジョンない、「60代も現役希望」は日本だけ
「リタイア」後どう生きるかに対し各国のイメージ、意識について興味ある記事があったので紹介する。仏大手生命保険グループ「アクサ」の発表によれば、欧米諸国に比べて、老後のビジョンが明確でないことから、「リタイア」に対するイメージがネガティブで、できるだけ仕事に就いていたいと考える日本人の姿が浮き彫りとなったとのこと。欧米やアジアの15カ国・地域で実施した退職後の生活に関する調査によると、日本人就労者の退職希望年齢は61歳と最も高かった。7割以上が退職年齢の引き上げを望み、60歳を過ぎても働き続けたい人が多い。「リタイア」に消極的な日本とは逆に、欧米では早く退職して趣味やボランティア活動で有意義な時間を過ごしたい人が目立った。日本人の主な特徴は次のとおりです。概要:<主な特徴>1.「リタイア」についてネガティブなイメージを持つ日本人:「リタイア」という言葉のイメージについては、「自分のための時間が持てる」「人生を楽しめる」などポジティブな回答をした日本人が就労者で45%、退職者で46%となり15カ国中14位にとどまる。2..「リタイア」後の活動に消極的な日本人:退職後の活動計画について、日本人は趣味や旅行、ボランティア活動と答えた人の数が多くなっていまが,退職後の活動に対して消極的な姿勢であることがうかがわれます。 3.「リタイア」後、特に役割を見出せない日本人退職後に担う役割について聞いたところ、「孫の面倒を見ること」、「子供や孫を財政的に助ける」「地域活動・サークル活動に参加する」「知識および人生経験の伝授」の4つの項目すべてにおいて、日本は最下位グループとなりました。4.「リタイア」後の年金収入については満足度が低く、将来も不安な日本:将来受け取る年金額(退職者は現在受け取っている年金額)についての満足度を聞いたところ、日本では「きわめて満足」「満足」と答えた人が就労者10%、退職者35%で、15カ国中最下位。5.「リタイア」後の生活への準備が最も遅い日本人。英国(UK)では30代から、日本では50代から。6.「リタイア」後の計画に関する情報をマスコミに頼る日本人。ファイナンシャルプランナーなどを活用するオーストラリア、英国。7.ほとんど「遺言」を準備しない日本人。「相続」の話題も避けられがち。8.60歳を過ぎてもまだまだ働きたい日本人。7割以上が退職年齢の引き上げを望む。出展・参照:*退職後の生活に関する 世界15カ国 意識調査「AXAリタイアメントスコープ」*「60代も現役希望」は日本だけ 15カ国・地域調査