雷でIT化の被害増加、身を守る方法
全国的には7、8月に多く、7月31日には、海水浴客9人が雷に打たれ、うち1人が1日死亡した。7月7日には、散歩していた女性2人が落雷に遭い、亡くなっている。人的被害だけでなく、パソコンなどIT機器への被害も広がる。役立つ情報があったので紹介する。◆機器被害、IT化で増加 落雷の被害は人的被害ばかりではない。建物などを直撃しなくても、過電流が電線や電話線などを通じて伝わり、家電製品やパソコンを壊すことがある。「誘導雷」と呼ばれている。 電子機器関連メーカーなどが03年に、設立した「雷害リスク低減コンソーシアム」(事務局・東京)は、実態調査に取り組む。 加盟する通信基盤会社や電子機器会社など約50社にアンケートをし、企業や一般家庭の被害事例62件を分析した。被害を受けた機器はIT、OA機器が24%、警報装置など防災機器19%の順で多かった。過電流の進入経路は、電線が29%、電話線が21%で多かった。コメント:「電源側と電話線側」へ雷防護器を挿入するとほとんど防げる。PCショップで電源側と電話線側一緒にした製品が5,000円程度で売っています。◆落雷から身を守る方法 「雷から身を守るには」(日本大気電気学会編)から: *自動車、バス、列車、鉄筋コンクリート建築の内部は安全 *高い木に落雷があると、木の幹や枝から人体へ雷が飛び移る「側撃」を受けることがあり、大変危険。高い木から離れ、安全な場所へ避難 *高さ30メートル以上の鉄塔や建築物は、建物の足元から約30メートル以内は安全性が高い。ただし、中心部から4メートル以上離れて姿勢を低くすることが大切 *安全な移動先がないときは、高い物体から4メートル以上離れ、窪地(くぼち)があれば入り、姿勢を低くして雷がやむのを待つ。傘はささない *海面や砂浜にも落雷はある。海に落雷があると雷電流で感電しておぼれる危険性があり、早めに陸上の安全な場所に避難 出典・参考*朝日新聞*雷害リスク低減セミナー報告