ワンセグ利用実態調査の結果を発表
KDDIとテレビ朝日は8日、携帯機器向け地上デジタル放送「ワンセグ」の利用実態調査の結果を発表した。ワンセグは他の携帯向けサービスよりも利用率が高く、10代から50代まで幅広い層に使われているという結果が出たという。auのワンセグ端末ユーザーの利用状況を集計した。視聴者数が多かったのは、夏の全国高校野球選手権の決勝戦やボクシングの亀田興毅選手の試合など、生中継の番組だった。10代のユーザーは午後9時から午後11時までの時間帯に視聴する割合が高いなど、テレビを持っていなかった層にとって新たな視聴機会を提供することにもつながっているという。ワンセグの映像からECサイトへの誘導効果が高いとの数字も出た。従来、固定テレビでは視聴者が携帯電話で空メールを送って、携帯向けECサイトのアドレスを取得していたが、「ワンセグ」の画面ではデータ放送部分に表示されたアドレスに直接アクセスできる。テレビ朝日の番組で検証したところ、視聴者全体に占めるワンセグ利用者の割合は0.14%であるにもかかわらず、ECサイトの訪問者の28%がワンセグ経由だったという。テレビ朝日の編成制作局編成部の西勇哉氏は、「今後は携帯電話の機能と番組の連携を進め、固定・移動を問わず支持される番組作りやデータ通信の充実などに取り組んでいきたい」と話した。出典:http://it.nikkei.co.jp/mobile/news/index.aspx?n=MMITfe001008122006