世界の携帯電話販売台数
調査会社の米Gartnerは11月25日、世界の携帯電話市場の調査報告を発表した。第3四半期(7~9月期)の販売台数は3億900万台以上で、前年同期比6%増だった。世界的な不景気の影響で、今期の成長率は1けた台と、前年同期の成長率16%と比べると半分以下だという。 メーカー別では、首位のフィンランドのNokiaが1億1800万台を販売したが、買い替え需要が成熟市場と新興国市場の両方で冷え込み、販売台数の成長率は7%と1けた台にとどまった。ただし新製品の導入とホリデーシーズン到来で、第4四半期には市場シェアをさらに伸ばすとGartnerはみている。 韓国のSamsungは好調で、販売台数を前年同期比で26.3%伸ばした。タッチスクリーン機種の人気と、ミドルレンジ機種の豊富さに支えられ、今後も堅調な見通し。 英Sony Ericssonは、高級機種市場と、欧州での買い替え需要低迷に苦しんだ。また同社のWindows Mobile搭載タッチスクリーン携帯「Xperia X1」で部品不足が報告されており、販売は再び苦戦を強いられる可能性がある。さらに「Walkman W705」などの新製品も、音楽再生機能を持つ機種は既に市場にあふれているだけに、顧客獲得はあまり期待できないとしている。携帯電話メーカー上位5社の出荷台数およびシェア(2008年第3四半期)メーカー出荷台数(単位:千台)シェア(%)出荷台数増減(前年同期比、%)Nokia117,978.938.27.14Samsung52,891.617.126.31Sony Ericsson24,847.78.1-2.14Motorola24,633.48.0-34.94LG24,0697.817.41その他64,111.620.815.87合計308,533.0100.05.97iDEN対応端末の販売台数を含む。ODM、OEM製品は除外(資料:Gartner)出典:http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0811/26/news020.htmlhttp://www.gartner.com/it/page.jsp?id=813812