シャープ、中国向けスマホを鴻海と共同生産
台湾の鴻海グループとの提携拡大を発表した。中国向けの高機能携帯電話(スマートホン=スマホ)をシャープと鴻海で共同生産。2013年度に中国市場で展開する。このほかシャープの堺工場で生産する液晶パネルを7~9月期から鴻海が引き取り、現在は50%前後である堺工場の稼働率を90%前後に引き上げる。 需要が拡大している中国向けのスマホでは両社共同で工場を持つほか、部材の共同調達なども実施する。両社のブランドで複数の機種を複数の通信会社に提供できる体制を整える。シャープが中国に保有する販売網も有効活用する計画だ。 堺工場で生産する液晶パネルの鴻海による引き取りを7~9月期から徐々に増やし、13年1~3月期には生産量の約半分を鴻海が引き取る予定。3月に合意した鴻海との資本提携について奥田隆司社長は、「現在は払い込みについて最終調整中」と説明。不振の大型液晶パネル事業はシャープの連結対象ではなくなり、「有利子負債は4000億円圧縮できる見通し」(奥田社長)という。出典;日経新聞