機器が人を想う時代
今回は「ユーザーインターフェース(UI)」の技術動向を追ってみたい。UIは主に電子機器と利用者の間で情報をやり取りする形式のこと。利用者による情報入力と、電子機器からの情報出力の両面で新しい動きが出ている。キーボードやリモコンの決まり切った操作ではなく、音声やジェスチャーで入力する技術はパソコンやスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の多くに搭載されている。今後はくだけた話し言葉や自然な身ぶりでも、利用者の意図を理解して応答する技術が進歩する。 利用者の属性や行動、好みを分析し、状況に合わせて確度が高い「おすすめ」を提示できるようになる。音声翻訳技術を用いて、今まで自分が話せない言語を使えるようにするなど、電子機器が人間の能力を拡張・支援することも増えるだろう。出典:http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD270KR_R00C12A8X22000/?n_cid=DSTPCS003 利用状況に応じて、UIそのものを変えることもできる。例えばパソコン。お年寄りが使うときは機能を省いて、簡素で見やすいメニューを表示する。若者には機能をフル稼働して、マニアックな操作を可能にする。小型カメラによる顔認識技術を応用し、1台で切り替えるのだ。