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テーマ:ミステリはお好き?(1496)
カテゴリ:東川篤哉馬鹿
東川篤哉の「密室に向かって撃て!」 こないだの「密室の鍵貸します」の続編。 「衆人環視」という名の「密室」で起こった殺人事件。 犯人は誰なのか? そしていかにして現場から逃げおおせたのか? そんな事件に挑むのは とぼけた探偵、探偵のとぼけた弟子、とぼけた刑事コンビ・・・ 前作の主要登場人物がレギュラーとして登場し、 そのとぼけた味をいかんなく発揮。 そんなんで、どうして収拾がつくのかわからないけど、 相変わらず謎解きは本格派。 事件の発端は密造拳銃の紛失事件。 その拳銃でホームレスが殺害され、 その後、富豪の屋敷の敷地内にある崖で殺人事件が起こる。 タイトルがタイトルじゃない? だから、きっとこの後も紛失した拳銃を使った殺人事件が起こって 最終的に密室で起こる事件をきっかけに 解決に至るんだとばかり思ってたら その崖の上の状況がわかってくるにつれ、 そこが「密室」となんら変わらないということが明らかになる。 この展開は「おぉ~」と思った。 読みやすく、アッサリした印象を受けちゃうのは 笑いが入ってくるのにプラスして 前作同様「動機」に重きを置いてないせいかな? 犯罪に関わる人々のドロドロとした内面をほとんど書いてない。 そのあたりはちょっと物足りなさすら感じるけど そっちに行ってしまうと作者の「ユーモア本格派」としての アイデンティティを失ってしまうことになりかねないから 無理な相談か・・・
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Last updated
2012.10.21 21:15:10
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