|
テーマ:ミステリはお好き?(1495)
カテゴリ:東川篤哉馬鹿
東川篤哉の「もう誘拐なんてしない」 「謎解きはディナーのあとで」が本屋大賞受賞、ドラマ化 ちょっと東川篤哉の本をレジに持っていくのが恥ずかしい状況だったんで しばらく離れてたんだけど、 我慢できなくなって、一番恥ずかしいタイミングで購入(笑) で、この「もう誘拐なんてしない」 大傑作ではなかろうか? 主人公の翔太郎がヤクザの組長の娘・絵里香と知り合い 絵里香の願いを聞き入れ狂言誘拐を企てる。 つまり狂言誘拐という犯罪が二人の出会いから一から語られてるわけだから 「・・・これ推理の入る余地ねーじゃん?」と。 ところが、この狂言誘拐が実は別の事件の導入でしかなかった。 しかも狂言誘拐の経緯が事細かに書かれているせいで、 読者には不可能犯罪にしか見えないようになっている。 二重構造になっている狂言誘拐ともう一つの犯罪、 それぞれが東川篤哉ならではのよく出来たトリック。 贅沢さすら感じた。 あえて難を言うならば、探偵役の勘が良すぎ。 けっこう凝ったトリックなのに、 いきなり看破してるような状況にちと違和感。 看破と言えば、 舞台が下関(と門司)だと分かった瞬間に 「絶対東川なら“ベイスターズ(ホエールズ)発祥の地”というネタを入れてくる!」 というほぼ確信に近い予想をしたら、みごとに的中! 逆に言うと、それ以外は何も看破できなかった(笑)
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[東川篤哉馬鹿] カテゴリの最新記事
|