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カテゴリ:哲学馬鹿
永野潤「哲学のモンダイ」 思考実験に興味があってこのテの本を読み始めたので 帯タタキ読んで期待して買ったんだけど その期待より面白かった 「閉ざされた部屋の中でモニターを通して外部を見ている『私』」に 意識と知覚を例えた話(要するに「洞窟の囚人」の現代版)を中心に 「懐疑論」では「マトリックス」、 「心身二元論」で「鋼の錬金術師」、 「同一性」で「新世紀エヴァンゲリオン」、 あとあちこちで藤子・F・不二雄の短編が引用されてたりと とにかく「あ~アレね」と馴染みのある作品を入り口に説明するので分かりやすい。 哲学に関してはこれまで入門書ばっかり読んできたけど 分かりやすさ(・・・というか言葉が頭に入ってくる度合い)では 郡を抜いていると思う。 「鉄腕アトム」も引用されてたこともあって思ったんだけど 日本で一番重要な哲学書って 手塚先生の「火の鳥」なんじゃないかなぁ・・・と。
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