まいじー日記

自転車イベント「Grinduro」に参加する相棒と自転車仲間リーにピコと私もつきあって、カリフォルニア州クインシーで週末を過ごしてきた。

Grinduro（グラインデュロ）とは、その名の通り、最近人気のグラベルバイク（Gravel、舗装路じゃなくて砂利道を走る用）でマウンテンバイク・エンデューロ（Enduro、山岳耐久レース）を走るという、かなりハードコアなレース。今回は山の中のオフロード専用道路やシングルトラックトレイルを走破する60マイルコース。全行程がレースというわけではなく、途中4ヶ所に設けられたタイムトライアルセクションでのタイムを競い、残りの部分はライドを楽しむ、という趣向。

ちなみに行く前はクインシーってどこ？って感じだったので調べたら、なんと日本語版のWikipediaにもページがあるほどの人気デスティネーション？でした。侮れん。人口約1800人。ふーん、夏にはハイシエラ音楽祭っていうのを開催してるので知名度があるのね。プラマス郡博物館もあると。で野球選手の出身地、なるほど（ジェイソン・エリソンって知らない選手だけど）。

そしてなんと「クィンシーにはプラマス郡で唯一大型チェーン・グロサリーストアのセイフウェイがある。またファストフードのフランチャイズ、タコベルがあることでも唯一」だそうですよ！すごいなクインシー！てかこのWikiページ書いた人はものすごいマニアに違いない・・。

スタート＆フィニッシュはそのクインシーにあるプルマス郡カウンティフェア会場に置かれ、ライダーたちはカウンティフェア会場にめいめいキャンプを張って滞在。レース/ライドの後には表彰式やコンサートが開催され、地元ブリューワリーのビールテントや食べ物の屋台、子供向けのアトラクションもあって、地元の人も立ち寄るようなイベントになってた。

ちなみにカウンティフェアというのは郡が毎年主催する農畜産物共進会。農業がベースになっているアメリカではかなり大きな存在で、カリフォルニアではどこの州でもかなり広い敷地がそれ用（フェアグラウンド）に確保されていて、さすがに1年に一度しか使わないのではもったいないので、かっこうの大規模イベント会場として使われるわけです。今回Grinduroが開催されたプルマス郡の会場では毎年夏に大きい音楽フェスをやってるし、うちの近所のサンマテオ郡の会場では夏のアロハフェスティバルやら私が働いてる会社のホリデーパーティやらが開催されてたし。

ともかく、私たちは金曜夜に約6時間かけて260マイル（416Km）北上して、レース前夜の夜中に会場入り。フェアグラウンドの適当な場所にテントを張って就寝。翌朝、相棒とリーは7時にライドに出かけて行った。私とピコはそのまま朝寝。その後もそもそと起きだして、会場を散策。

フェアグラウンド中にテントが


自転車を乗り回すピコ、背景は共進会に出場する馬用の馬房


ピコはお誕生日にもらった20インチのマウンテンバイクを得意げにひたすら乗り回し、合間に会場に設置された巨大なバウンシーハウスで思う存分遊び、時折はビルダーフェアに展示されたピカピカのモデル自転車を興味津々で観察し。その間私は自分も自転車で伴走または携帯をお供にひたすらピコの見張り。だってほっとくと広い会場のどこにいっちゃうかわかんないし、モデル自転車をいじろうとしたりするし。秋晴れのすがすがしい土曜日とはいえ、けっこう長い1日でした・・。

ほんとはランチ＆散策を兼ねてクインシーの街中に出ようと思ってたんだけどねー。マウンテンバイク自転車に夢中のピコはなかなか会場を離れたがらないし、抵抗するピコをなんとか「説き伏せ」て車に乗せて出ようとしたらバンパーを岩にぶつけちゃうし！、とりあえず主催者に借りた荷造りテープで仮修繕したらもう3時でそろそろライダーが帰ってくる時間になっちゃったし。。

とりあえず3時には食べ物の屋台がオープンしたので、やっとありついた遅いランチを持ってゴール地点に移動。ばらばらとゴールインするプロ級ライダーを拍手で迎えたり、ピザやホットドッグの着ぐるみを着て踊る若者を眺めたり、しびれを切らしてべそかき顏で何度も自転車で「その辺」探索に出るピコを送り出したり、周りの出待ち組とちょっとお喋りしたりしながら、待つこと1時間半超、相棒とリーが連れ立って無事ゴールしました！めでたしめでたし！

相棒＆リーがキャンプに戻ってシャワー＆休憩後、改めて4人でイベント会場に繰り出し。夕ご飯食べたり、ビールやワイン飲んだり、早速発表されたレース結果を見て一喜一憂したり。人々が集まるメインエリアにはファイヤーピットがいくつも置かれてて、みんなその周りでレースの感想を話し合ったりして談笑。ライダーたちには夕食も飲み物も無料提供されたんだけど（私たち応援組は屋台で購入）、その中にはスモアーズキットも含まれてて、ピコちんもダディにもらったマシュマロを串に刺して嬉々としてファイヤーピットで炙ってた。　

夕食後はメインステージに集まって表彰式。その後は招待アーティストによるライブ。土曜＆イベントだけに暗くなっても小さい子たちがけっこう遊んでて、ピコも仲良くなった地元の子と遊んだり、一緒にゴール待ちしてた子たちと自転車を乗り回したりして、とっても楽しそうだった。

ビルダーフェアの会場に展示されていた背景？アート