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まいじー日記

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2018.04.05
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カテゴリ:アメリカ学校生活


ということで、年に一度の学校のサイエンスフェアに行ってきた。サイエンスフェアっていうのは科学実験発表会みたいなもので、チームまたは個人で科学の実験・研究した成果をポスターにまとめて発表するの。

ピコちんは今年初参加。特に個人で研究したいこともお友達とチーム組む話もなかったので、事務局にグループ振り分けをお願い。同じ学年の男子ばかり5人のチームになりました。

グループが決まったのは発表の約1ヶ月前で、そこからテーマを決めて実験してレポートをまとめるということでかなり大忙しのプロジェクト。各グループにつき保護者1名がリード役につき、子供達が科学的メソッドに沿って実験を行うように指導する。

ピコちんチームのリード役はチームメイトのお父さん。1ヶ月の間毎週金曜午後に時間をとってくれるなど献身的にサポートしてくれて本当にありがたかった。私も最初のミーティングだけは出られたんだけど、2年生男子が5人も集まると集中力なくてすぐに気持ちが逸れるからリード役のご苦労は偲んでも偲びきれない・・。

科学的メソッドということで、やりたいこと・知りたいことを次のようなフレームワークに当てはめてプロジェクトを進めていく。

1. Question(疑問)
2. Background Research(背景の調査)
3. Hypothesis(仮説をたてる)
4. Test(実験)
5. Analyze Data(データ分析)
6. Conclusion(結論を導く)
7. Report(レポートをまとめる)

最初のミーティングでは子供達が「火山」「鉱物」「竜巻」とかいろいろふだん疑問に思っていること・知りたいことを挙げていって、相談の結果、テーマは火山、中でも「なぜ火山のてっぺんはなくな(って火口ができ)るのか?」を検証することに決定。

仮説としては「1. 高温のマグマで地面が溶ける」「2. 内部からの圧力で吹っ飛ぶ」の2点の可能性が挙げられ、じゃあどうやって実験しようか?という段階に。

みんなでハワイに行って火山の実物を観察する?その場合、利点は「本物を観察できる」、欠点は「滞在中にちょうどよく噴火が起きるかわからない。なかなか噴火が起きなかった場合学校を長期欠席することになる」「実際の噴火は危険」「お金がかかる」・・

・・やっぱちょっと難しいよね?ということで、お酢+重曹でガスを発生させるシミュレーションで仮説2が合っているかどうかを検証することに決定。

というか、実は前から子供達の間ではお酢+重曹で火山のシミュレーションをやるっていう話が出てたらしいんだよね。なのでここまでの前段は化学メソッドをなぞるための思考演習みたいなもの。

最初のミーティングではこの前段までをカバーして、その後3回ほどチームミーティングをして、実際に実験を行い、データを記録して検証、結論までをポスターボードにまとめる作業までを完了。

残り3回のミーティングは私はいけなかったんだけど、ボランティアのリーダーパパがメンバーの保護者みんなにその日の様子を写真入りでメールしてくれて本当にありがたかった。最初は室内で実験してお掃除が大変だったとか、大きな「噴火」に子供達キャーキャー行って大喜び!とか。

サイエンスフェアの当日は、学年ごとに割り当てられた教室(2年生は講堂)の割り当てられたブースにポスターを掲示。決められた時間帯には子供達はブースで待機して、回って来るジャッジに自分達の実験について説明&質問に答える。

ピコちんの学校はスペイン語イマージョンなのでジャッジも英語ジャッジとスペイン語ジャッジの2組、説明&質疑応答もバイリンガルが必須です。



火山の実験は毎年ポピュラーなので、他にもやったチームがあった。でも「疑問」や「仮説」が微妙に違うので、他のチームがどんな実験したか見るのも興味深かった。他には懐中電灯の光を当てると動くソーラーカーを缶で作ったり、お湯と水で密度が違う実験とか、ペットの猫に「輪くぐり」の芸を教え込むプロジェクトとか、鉱物の観察とか、バラエティに富んで楽しかった!

講堂では他にも紙やストロー、タコ糸、砂を入れたペットボトルを使ってパラシュートを作る実験とかもしてた。舞台の上から落として、コントロール(砂を入れたペットボトルのみ)に対してどれだけ着地を遅らせられるかっていう競争だったんだけど、なんと相棒とピコちんが一緒に作ったやつが一番という結果に。相棒(工学部卒)は「俺が受けて来たエンジニアリング教育の最大の成果だな!」と自虐混じりで鼻高々でした・・。





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最終更新日  2019.12.05 07:25:50
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