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まいじー日記

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2018.11.19
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カテゴリ:カテゴリ未分類
11月8日にカリフォルニア州の北と南でほぼ同時に発生した大規模な山火事。12日経った現在では消防士さんたちの命がけの消火活動により鎮火の方向に向かっていますが、州知事が非常事態宣言を出すほどの大災害でした。

特に北の火事「Camp Fire」は、カリフォルニア州の山火事としては過去最悪の被害を出す大惨事になってしまった。我が家から北東に200マイルほどのビュート郡パラダイス周辺の15万エーカーを焼き尽くし、確認されただけで81名が亡くなられ、現在も870名以上が行方不明のまま、焼失した建物の数は1万6000軒以上(うち1万2000件が住宅)。

最新情報(Cal FireUSA TODAY記事
先週のだけど日本語記事(ナショナルジオグラフィックビジネスインサイダー

この辺りでは春と秋に北東から吹き付ける乾燥した強風を「ディアブロ風」って呼ぶんだけど、Camp Fireもディアブロ風に煽られてものすごく火の回りが速い火事で、その勢いは1秒でフットボール場の端から端に火が達し、1分間にサッカーフィールド80面分が一気に燃え広がるほどだったとか。恐ろしすぎます。

無事避難できた方たちも、避難する人たちの車で渋滞してる道路の両側から火が迫ってきたとか、逃げる途中で車に火がついて徒歩で逃げて別の車や消防車に拾ってもらったとか、本当にギリギリの状況だったお話ばかり。

パラダイスって、実は、私たちが言ってみるだけ1/3+憧れ1/3+本気1/3で考えてる「州内移住計画」のナンバーワン候補地チコの隣町なんですよ。チコには相棒の友達(私とピコも去年の夏おうちに泊めてもらった)やお仕事関係の知人も住んでるし、なんならその前の週末に相棒はレース出るのに行ったばかり。チコの市街地には火が回らなかったけど、相棒のお友達の両親はパラダイス在住で、友達はご両親を無事に連れ出して避難できたけど、家は焼失。。

そしてCamp Fireの煙は風にのって南西に流れ、現在サンフランシスコベイエリアにて停滞中。ベイエリアって湾を低い山地が取り囲むボウルのような地形になってるから、一度淀んだ空気が溜まっちゃうとなかなか抜けないんだよね。

ということで、過去12日の間、ベイエリアは世界で一二を争うレベルの大気汚染のまっただ中。家から一歩外に出ると煙の臭いが充満し、空気が濁っているのが目に見えるレベル。すぐ向こうにあるはずの建物や山地は灰色の靄の向こうに見えないし、目は痛いし喉はイガイガするし鼻水止まらないし。濁った空気のせいで太陽が差してるのに影がはっきりできないし、フィルターなしで太陽を直視できる(さすがにちょっとは眩しいですが)。


(写真はMarc Stokes撮影)

子供(やお年寄り)は大気汚染の影響を受けやすいので、学校でも体育は屋内のみで休み時間の外遊びも禁止。煙が特にひどかった先週後半はベイエリアのほとんどの市が学校閉鎖になった。学校閉鎖の前後も登下校時には親子でN95マスク着用。

私ももちろん通勤時にはマスク着用。ちらほらと歩いている大人もみんながっちりしたマスクをしてて、冬はみんなマスクしてる日本と違って、アメリカでは普段マスクなんてほとんど見かけないので、まさに異様な光景でした。スポーツイベントなどの屋外イベントも軒並みキャンセルになったし。

みんなこんなマスク着用


ペンキ塗り用の産業マスクとか空気清浄機がバカ売れし、みんなリアルタイム大気質チェックのアプリをダウンロードしてこまめにチェック。私ももちろん「AirVisual」アプリ入れて、サンフランシスコがインドのデリーやパキスタンのラホールを抑えて大気汚染ナンバーワンに輝いてたのを目撃して事態の深刻さを再認識。てかAQIで「健康によくない」の赤より悪いパープル(非常に健康によくない)とかマルーン(危険)とかあるって知らなかった!



火事の発生から12日経った今日では、消防士さんたちの必死の消火作業のおかげで75%鎮火済。ということでベイエリアの大気汚染の状況も少しましになって赤からオレンジ(要注意)、オレンジから黄色(やや安全)レベルに移行中。

そして明日はようやく雨!!が降る予報で、みんな祈るような気持ちで雨を待っている。

そもそも今年カリフォルニアの山火事がひどいのは、例年10月には雨季が始まって週に1度くらいは雨が降るはずなのに、今年は11月に入っても全く雨が降らなくて、高温極乾の乾季がいつもより長く続いてしまって、野山がますますカラカラに乾ききっていたから。

雨が降れば極度の乾燥が軽減されて火事がこれ以上延焼しにくくなるし、空気中のPM2.5などの微粒子が雨にくっついて地面に落ちるので空気が綺麗になるし。

ということで、感謝祭の週末は綺麗になった空気で大きく深呼吸できるといいなあ。。もちろん火事の直接の被害に遭われた方達とは比べ物にならないんだけど、文字通り息苦しいのが12日も続くとやっぱり結構つらいです。

この火事の原因はまだ確定してないんだけど(Camp Fireって名前ついてるけど、別にキャンプの焚き火の不始末とかではないらしい)、当日火元のエリアで送電線の問題(火花が飛んだりしてたとか)があったという証拠が出てきたりして、地元の電気会社PG&Eの設備のせいではないかという説が濃厚になりつつある。

PG&Eは去年も北カリフォルニアの大規模火災であれだけのダメージを引き起こしておいて、もしこれがまたPG&Eの設備のせいだったらそれってもはや犯罪だよね?それも州の条例違反とかじゃなくて過失致死数百カウントとかじゃないの??





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最終更新日  2018.11.23 15:35:40
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