まいじー日記

2月の最終日曜日は1月頭から２ヶ月続いたロックヴィルCXの最終レース＠フェアフィールド（内から1時間半）。2018−2019シーズンの最終戦でもあるし、ロックヴィルの最終戦は通常レースに加えて特別イベントのリレー＋BBQポットラック＋シリーズ表彰も開催されるとあって、相棒とピコちんはずっと楽しみにしていた。

通常レースでは、ピコちんがゴール前でのデッドヒートの結果ジュニア男子2位タイ、相棒は病み上がりの体を押して3位入賞してAカテゴリーのシリーズ王座ゲット。リレーには私も出てなんと家族3人チームで参戦。

カテゴリーC＋ジュニア、スタート前の勇姿


みんなで楽しく泥だらけになった・・・その後に悲劇は起こった！

私はトイレに行ってて見てなかったんだけど、後で聞いた話によると、ピコちんもトイレに向かう途中で、着替えを入れたビニール袋が前輪に巻き込まれて自転車が急停止！ピコちんは勢い余って自転車のハンドルを乗り越えて地面に顎から激突！流血の大惨事・・・！！

私が車のところに戻った時には、潰れて開いた顎の傷から血を流し、血が混じったよだれを流しながら声を抑えられずに泣いているピコちん（と介抱する相棒）がいました。。。

慌てて救急キットから借りたガーゼを当てて水と消毒薬で傷を洗い（ピコちん更に泣き叫び）、レース主催者に聞いて最寄りのアージェントケア（応急手当て）のクリニックに急行。

クリニックでは20分ほど待っただけでお医者さんに診てもらえたんだけど、顎の切り傷は縫合が必要、しかも口を半開きから閉じられない開けられない＆左腕を抱えるように抑えて動かさないという状況から、顎と鎖骨を骨折してる恐れがあるという見立て。骨折はレントゲン撮って確認しないといけないけど、頭部のレントゲン設備がアージェントケアにはないということで、近隣の大きな病院のER（緊急治療室）に行くように指導された。

でERに行ったんだけど、めちゃ混んでて・・。受付後すぐにトリアージとレントゲン撮影はしてもらったんだけど、そこからの待ち時間、なんと4時間超・・。

なんでもこの日は病院が満床で、本来ERから病院に移るべき病人が移せずにERも満床、しょうがないので診察は別棟で診察してるけど、医者は2人しかいない、という恐るべき状況。そもそもトリアージとレントゲン以外でほとんど誰も呼ばれない＝待合室から人がはけない。隣には朝から（その時点で）8時間も待っているという人もいて、待合室でナースさんに詰め寄る人まで出てくるストレスフルな状況。

幸いトリアージのナースさんにもらった痛み止めのおかげでピコちんは比較的落ち着いてたので、私たちもそれなりに辛抱強く待ってたんだけど、そうこうしてるうちに傷口縫合のゴールデンタイム（6〜8時間）のタイムアウトが迫ってきそうでまたかなり焦ってきた・・。

最初に行ったアージェントケアのクリニックに電話して、骨折の方はERを待つにしてもせめて縫合だけ先にやってもらえないか？と頼んでみたものの断られ、別のERに行くか？でもそっちも混んでて改めて待つことになったらそれこそゴールデンタイム過ぎちゃう・・！！

・・とパニックになっていたら、相棒がトリアージのナースさんにとってもとってもナイスに柔らかーく「忙しいところ申し訳ないんだけど縫合だけ先にしていただくことってできませんか？？」と聞いてくれて、そしたらなんとOK！やった！

というのも、そもそも縫合ってお医者さんじゃなくてナースさんがやってくれるものなんだって。そういえばそうだよね。ナースさんたちも相棒がとってもナイスにお願いしたので「そうよね、ゴールデンタイムだよね、ちゃんと時間見てなくてごめんなさいね」とまで言って、トリアージルームの脇の診察室にすぐに入れてくれた。相棒の「北風と太陽」戦術の勝利だーー。

診察室では陽気なナースさんたちに消毒＋麻酔＋縫合（確か6針？）までささっとやってもらって一安心！ピコちんは麻酔の注射の痛さにポロポロ涙流してたけど、ナースさんたちから「がんばったね！すごいね！強いね！トルーパーだね！顎の傷は勲章だね！」と褒め言葉と励ましの言葉をシャワーのように浴びせられてまんざらでもなさそうだった。

ここのERのトリアージのナースさんたちは、患者さんに寄り添って励ます本当に素晴らしいナースさんたちだった。苛立った患者さんの矢面に立ってストレスもあるだろうに全く表面に表さず、共感して励まし落ち着かせるポジティブオーラに溢れてた。とってもありがたかった！

そしてちょうどレントゲンの診断も出てきて「顎も鎖骨も歯周りも骨折・ヒビなし」という嬉しい結果。顎や鎖骨〜肩は打撲の影響で腫れてるだけとのこと。顎の手術（針金で固定して2週間流動食のみ）をイメージして恐れてたのですごくほっとしたーーー。縫合も済んだし骨に異常もなかったので、そのままお医者さんには会わずにナースさんに改めて感謝を伝えてERを後にした。

ピコちんは朝ごはん以来何も食べてなかったので、病院のカフェテリアで栄養補給。スープやヨーグルト、スムージーなどの流動食だけだけど、とりあえず11時間ぶりにものを食べながらピコちんが発した一言「BBQ行けなくてごめんね」に相棒と私は心の中で涙腺崩壊。いじらしすぎる。楽しみにしてたのはピコちんの方なのに。。

マミーとダディーはピコちんが可愛すぎて、痛くしないようにそーっとハグし、手を握り、肩を抱いて頭を撫でて、ピコちんのせいじゃないよ、早くよくなるように一緒にがんばろうね、とお話するのが精一杯でした。大好きだよーピコちん！

縫合中・・（写真はピコちんのリクエストにより撮影）