まいじー日記

アメリカでは小売の実店舗のビジネスモデル崩壊が言われて久しく、何年も前から全国チェーンの小売店の倒産による閉店や業績低迷による大規模な店舗整理とかがニュースを賑わせている。

トイザラス（おもちゃ屋）、ペイレス（靴屋）、ビッグ５（スポーツ用品店）、ジンボリー（子供服）、Wet Seal（ティーンアパレル）、The Limited（女性アパレル）なんかは倒産→全店閉店だし、シアーズやJCペニー、メイシーズといった百貨店やGAP、Jクルー、アンテイラー、ヴィクトリアズシークレットなんかの女性アパレルも大幅な店舗数削減を発表済み。

「リテール崩壊（Retail Apocalypse）」の波は百貨店やアパレルだけじゃなくて自転車業界にも及んでおり、うちの近所にも店舗がある全国チェーンの自転車屋さん「パフォーマンスバイク」も去年の末に破産法申請に伴う全ての店舗の閉鎖を発表。3月3日の閉店に向けて、2月半ばから「閉店セール」が始まった。

実は閉店が決まったって電話通知が本部から近所のお店に来た時、私たちちょうどお店にいて、店の支配人＠相棒のお友達とお喋り中だったんだよね。うちの近所の店舗は全米でも売上のいいお店らしくて残せるんじゃないかって希望的観測もあったみたいなんだけど、全店閉鎖の方針は残念ながら動かなかったみたい。

セールが始まってからは相棒は店舗に日参・・は言い過ぎだけど、週に何回もお店に行ってセール品の値下げ状況をチェックしたり、お買い得品情報を仲間と交換したり、お友達の支配人の転職先を確認したり。

閉店セールで特にお買い得だったのが自転車で、子供用のFujiのロードバイクなんかも、セール開始時からどんどん値下げしてって、閉店2週間前には7割引まで下がってた。うちの相棒は４割引の時点でピコちんの次のサイズを買い、7割まで下がって在庫残り２台になったところでその次のサイズも買ってた。

相棒が子持ちの友達にお買い得情報をお知らせしまくった結果、10人以上が同じ自転車を子供のために購入。相棒はアップグレードやメンテナンスの情報交換のために「Fujiキッズ自転車クラブ」を始めるそうです・・。うちの近所のお店は閉店セールでも格段に売れたそうで、近隣の他店舗から在庫が配送されてきてたくらいらしい。

閉店は日曜の予定で、相棒は売れ残ってる子供用のロードバイクシューズを買うかどうか検討してたんだけど、金曜に「店内の在庫と什器を丸ごと一括で買う」というオファーが入り、交渉の結果契約成立になったそうで、週末を待たずしてうちの近所のお店はクローズ。

ベイエリアではサウスベイの店舗が残る状況で、土曜朝に「同じ買い手がこっちのお店とも現在交渉中」と相棒友人＠支配人から連絡が入り、相棒はサウスベイの店舗に急遽遠征。無事ピコちんのロードシューズと細々した部品を購入。

その後こちらも無事一括の買い手との契約成立となったそうで、日曜にはもうサウスベイもお店開けなかった模様。相棒は「ここ数週間パフォーマンスバイクのことばかり考えていたので、閉店しちゃった今どうしていいかわからない・・」とちょっと空の巣症候群のようなことを言っています。

えっと、大丈夫か相棒・・。といっても私もお気に入りのアパレルチェーンが倒産した時は「これから服の買い物どうしよう・・」と悩んだし、まあ気持ちは理解できなくもないのですが。。