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カテゴリ:アート
中国のオートクチュールデザイナー グオ・ペイのクチュールコレクションを一堂に集めた美術展「クチュール・ファンタジー」に行ってきました。場所はサンフランシスコのリージョン・オブ・オナー美術館です。
いやもうとにかく圧巻!の一言。グオ・ペイさんは中国の伝統工芸である刺繍をフィーチャーした作品が中心なんだけど、とにかく刺繍の偏執狂的なまでの緻密さと美しさがすごいし、刺繍以外の服の構成そのものもとにかくすごいし、デザインのイマジネーションもすごいし、一点一点が絵画であり彫刻であり、とにかくすばらしい美術品でした! これとかドレスっていうより立体美術作品だよね(竹をフレームに使ってるそう) 刺繍と染めで中国の青花(染付)陶器を表現したすばらしいドレス 気が遠くなりそうなくらい細かく美しい刺繍 しかもそんなすばらしい美術品が80作品以上も一堂!が 20年にわたるコレクションからコレクション毎に展示されていて、コレクションのテーマの変遷もすごく興味深かったし、テーマの表現もほんとに素晴らしかった。 「建物」がテーマのコレクションから 「清朝東宮」がテーマのコレクションから 「エリジウム(ギリシャ神話の死後の楽園)」がテーマのコレクションから 「魂の庭園」がテーマのコレクションから。 中国や西洋からの影響だけじゃなくて、日本の要素を取り入れた作品もあって、帯の裏からインスピレーションを得たコレクションや、京都西陣の工房(民谷螺鈿さん)とのコラボによる螺鈿織を使ったドレスとかもすっごい素敵だった! たくさんの糸を使った帯の裏ってこうやって糸がぼさぼさ出てるらしいです 螺鈿織のメタリックな輝きが素敵なドレス このグオ・ペイ展をホストしたリージョン・オブ・オナーは、ヨーロッパ美術に特化した美術館。特別展(有料)だけじゃなく、通常展示室にもグオ・ペイの作品を一部展示してて、そのセンスもすごく素敵でした! フランスのホテルのサロンからインテリアを移植した部屋に、その色がばっちりマッチするドレスを展示したり 教会のドーム天井を移植した中世キリスト教美術の部屋に、十字架とドーム型ベールのドレスを展示したり ちなみにグオ・ペイの作品で一番有名なのは2015年のMETガラでリアーナが着た黄色いドレス。あれは今回の展示には出てなかったんだけど、実はオリジナルはとても着て階段登ったりできないくらい重かったそうで、リアーナに提供したのは軽量化バージョンだったそうです。それでもすんごく重かったらしい。 これもかなり重そうだけど、リアーナが着たのはもっとトレーン長かったもんね いやいや、ほんとに堪能しました!すごいよかった〜! リージョンオブオナーは、サンフランシスコ市内だけど中心部からは外れた北西の角の丘の上にあって、静かな気持ちのいいところです。 中庭もヨーロッパ風?(ルーブルみたいなガラスのピラミッドもあるし?) 前庭からはゴールデンゲートブリッジも見えます 咸臨丸の入港百周年の記念碑もあった! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.10.19 09:52:59
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