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テーマ:マウンテンバイク◆MTB(29)
カテゴリ:自転車
春はマウンテンバイクレースの季節。今年もピコちんはNICA(National Interscholastic Cycling Association、全米高校サイクリング協会)地元リーグ参加チームの中学生部門に所属しており、週末のチームライドなどに参加して(平日は学校のバスケチームの練習があるのでライドはお休み中)、レースへの準備をしてきました。
中学生の部は1シーズンに4レース。第1戦はちょうど日本に行ってる間だったので欠場を余儀なくされ(結局大雨でコースが冠水してキャンセルされたそうな)、ピコと相棒はこの第2戦atエクスチェッカーに賭けてました。しかも今年から学年別だけじゃなく「オープン」カテゴリーが設けられ、ピコの学年の二強はそっちでレースするという事前情報が。これはピコちん表彰台上位も狙えるか?と密かに期待が高まるところ。 エクスチェッカーはシエラネバダ山脈のフットヒルにあるマウンテンバイクパーク。サンフランシスコベイエリアからだと約130マイル(約210Km)西、だいたいヨセミテの手前みたいな位置関係になる。 レースは日曜だけど、コース試走が前日に組まれてるし、それなりに遠いので、大体みんな前泊が前提です。エクスチェッカーにはキャンプグラウンドもあるので、例年チームメンバーで同じ区画のサイトを押さえてみんなでキャンプするというのが楽しみだったりもするので、我が家も今年もキャンプサイトを予約していました。 去年のエクスチェッカー チームテントでご飯食べながらお喋り(夜は50人くらい集まった) キャンプ日和だったしね 去年はタイムトライアルだった 表彰式の人混み が!記録的な大雨が続きまくっている今年、この週末にも案の定というか、また「大気の川」による大雨の予報。キャンプを諦めて最寄りの(といっても1時間かかる)中規模都市モデストにホテルを手配(エクスチェッカーは僻地過ぎて宿泊施設がない)。相棒はピコの自転車を雨仕様というか泥道仕様にチューンナップしたり、ピコの装備(レース用の雨具・防寒具含め)を整えたり、入念に準備をしてました。 前日のコース試走はその日のレースが終わってから(4時過ぎ)の予定とのことで、まあ1時間ちょっと前に着けばいいからとのんびりエクスチェッカーに向かう。まだ別に雨は降ってなくて、薄曇りくらいの空。 ベイエリアからシエラ・フットヒルにはセントラルバレーを横断していくわけだけど、セントラルバレーといえば全米でも有数の農業地帯。なんとアメリカ国内の食糧生産の実に1/3を担ってるそうなんだけど、特にフルーツ・ナッツ類は全米の約2/3を生産していて、中でもアーモンドは世界のシェア60%。 ということでモデストあたりにはたくさんのアーモンド果樹園があって、ちょうど2月の開花期、一面の薄ピンクの花が一面に広がる風景を堪能しながらのドライブでした。モデストではアーモンドの花見を目当てにしたツアーとかもあるみたい。確かに一見の価値ありの美しい眺めでした。 車窓からアーモンドのお花見 道の両脇に アーモンドの花の雲が どこまでも続いている そんなこんなでのんびり走って午後3時前にエクスチェッカーに着いた。フットヒル(麓の山)だけあって、ベイエリアやセントラルバレーより気温低いし、天気も悪い感じね・・と思いつつ、駐車場に車を停め、相棒とピコがレースの様子を見に出て行ったところで、激しい雨が! 雨の中でもレースは行われてて、レースを終えたずぶ濡れの高校生ライダーたちが一人また一人と車に戻ってくる。さすがマウンテンバイクはタフなスポーツ、雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズなのねーー、と感心してきたら、コース試走がキャンセルになったと相棒とピコも車に戻ってきた。 あらまあと思ったものの、翌日のレースは引き続き開催予定で、当日朝レース前の試走は決行されるとのこと。せっかく雨足も弱まってきたところだったけど、まあしょうがないので明日出直しだねーと1時間かけてモデストまで戻り、ホテルにチェックイン。 同じホテルに泊まってるチームメイト父子と合流して、夕食のためにモデストのダウンタウンへ。夕食はチームメイトくんの要望で日本食に決定。チームメイトくんはチェコ人とウクライナ人のハーフなんだけど日本食が大好きなんだって。 食後にみんなでダウンタウンを散策。ほんの数ブロックではあるものの、おしゃれなレストランやバーとかクラブっぽいお店なんかもあって、セントラルバレーの中都市にしてはなかなかのダウンタウンでした。 映画館のサイン塔がランドマーク(たぶん) なぜか巨大なストップサイン 食後にはホテルに戻る。ホテルは、チームメイトが先に滞在を決めていたモデストのダウンタウンのモーテルに私たちも泊まることにしたんだけど、このモーテルがかなーりゲットーで、入り口に数人たむろってタバコ吸ってるし、駐車場も廊下も雰囲気悪いし、部屋も最低限の備品しかないし什器は固定されてるし、シーツとかタオルも清潔感がイマイチ・・。 チェックイン時に1泊分の部屋代以上の額のデポジットを求められる時点で推して知るべし(デポジットは部屋を汚したり設備を壊したりした時の弁償用)。後での話になるけど、マリファナの臭いもしたし、夜中じゅう誰かが叫んでたりドアガンガン開け閉めしたりしてて、ぜんぜん安眠できなかった。ピコの安眠のためにキャンプやめてホテル泊にしたのに本末転倒もいいところ。次からはダウンタウンの安モーテルは避けようと相棒とも意見一致した。 ある程度以上の規模の都市のダウンタウンって基本的にあんまり治安良くないし、ダウンタウンの安モーテルはホームレスシェルターの代わりに使われることもあるから子連れに最適とは言いかねるからね・・。郊外なら同じモーテルでも雰囲気違うんだけど。 そんな安眠とはほど遠い夜が明け、眠い目をこすりながらレース前のコース試走に向けて朝6時に再びエクスチェッカーに向けて出発。ピコは車の中で爆睡。1時間の道のりをドライブ中、助手席でチームの保護者の皆さんとテキストやりとりしてた相棒が珍しくFワードを口にした。なんとレースのキャンセルがインスタに上がった!とのこと。 道路脇に車を停めていろいろテキストや電話で確認したけど、やっぱりキャンセル。「雨と低気温による影響を鑑みてレーサーの安全のため」って理由だったけど、だって1週間前から予報されてた通りの天気だよ?天気予報見てれば、うちみたいに必要な準備できたし、自分のキャパ外だって判断したら出場辞退すればいいんだし。レース当日朝にキャンセルなんて、ちゃんと準備してきたレーサー(&ファミリー)が踏んだり蹴ったりじゃん!!と相棒がキレキレにキレてました。 それはともかく、もうエクスチェッカーに向かう理由もないってことで、Uターンしてモデストに戻る。 とりあえず気を落ち着けるために「ハックルベリーズ」でがっつりサンデーブランチの後、モデスト市内のマウンテンバイクパーク「トゥオルミリバー・バイクトレイル」(キャンセルされたシーズン第1戦の会場だった)でチームメイトと合流して2時間ほどライドを楽しみ、その後「ファンワークス」というアミューズメント施設でアーケードゲーム三昧と、モデストで楽しく遊んでレース中止の悲しみを癒した。 午後遅くにはサンフランシスコベイエリアに戻ってきたんだけど、ついでに相棒が今まで気になってたという「ヴァルガス・プラトー」に寄ってみた。イーストベイはフリーモントの丘の上にある自然公園で、ちょっと歩いただけで重なる緑の丘の向こうにサンフランシスコ湾と対岸が見晴らせる素晴らしい風景を堪能できました。この時期のベイエリアの丘は緑が鮮やかでほんとに気持ちいいのよね(夏は乾季なので一面茶色)。 ヴァルガス・プラトーからの眺め 牛ものんびり草を喰む トゥオルミリバー・パークの野草 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.03.30 05:33:41
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