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まいじー日記

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2023.05.14
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カテゴリ:アメリカ日常生活


母の日だしどっか行きたいとこあったら家族3人で行こう?と言われて、2番目に思いついたのがサンノゼのジャパンタウン。もう10年以上も行ってないし、最近リニューアルして綺麗になったって話も聞いたし、日系人博物館にも行ったことないからこの機会に行ってみようかと!

ちなみに1番目に思いついたのは「近場(ベイエリア内)で野草の花を見るハイキング」でした。今年は雨季に雨が多かったのでスーパーブルームだっていうし。でも近場のスポットは駐車場混むから朝早く行かないといけないって聞いて&歩くのちょっとめんどくさくなって、結局2番目のオプションを選択した・・。

それはさておき、サンノゼ・ジャパンタウン。すっきりした通りと広めの歩道、「日本町」のバナーや史跡の解説が置かれ、日本食レストランや日本の小物のお店が並んでいて、ジャパニーズサブカルなミュラル(壁画)があちこちに描かれてたりして、小さいけど楽しい街並みでした。









前回来たのはピコが2歳か3歳くらいだったので10年前、夏の盆踊りの時だったので、通りは閉鎖されてたし人混みがすごかった。ふだんの街並みを見るのはそれこそ15年とかそれくらいだと思うし、その頃も確か日本食レストランにランチで行っただけなので、街を散策するのは実はこれが初めてかも。同じジャパンタウンでもサンフランシスコの方がまだ行く機会多かったよね。

サンノゼ日系アメリカ人博物館はお店が並ぶジャクソン通りから角を曲がったところにある、日本風の建物。展示室に入ると、左側が初期の日系移民社会に関する展示(当時の日本町の住宅地図とか家やお店で使われてた道具や機材、コミュニティイベントや家族の写真、それぞれについての解説など)があり、右側が強制収容に関する展示のセクションになっていた。

日系人の強制収容は西海岸4州(カリフォルニア、オレゴン、ワシントン、アリゾナ)に在住の日系人&日本人が対象で、サンノゼの日系人コミュニティももちろんほとんど?全員?が10ヶ所の収容所のどれかに送られた。収容所はだいたいが砂漠などの気候の厳しいところにあり、仮設住宅などの設備も最低限のもので、日系人は大変に不自由な生活を強いられたそう。

10ヶ所の収容所のそれぞれについての解説もあり、「マンザナールやトゥールレイクは名前聞いたことあるけど・・」みたいな私のような無知な人にはとても勉強になった。マンザナールは山崎豊子の小説やアンセルアダムスの写真で知名度高いし、トゥールレイクと「No-Noボーイズ(アメリカに忠誠を誓わなかった日系人男性)」くらいは私でも聞いたことあったし。てか何ヶ所あったかとか考えたことなかったし、はるばるアーカンソーとかテキサスにも収容所あったってことも知らなかった!

博物館には強制収容所のバラックの屋内再現展示もあった。梁も柱もむき出しの木造の一部屋の小屋に、料理用を兼ねた薪か石炭ストーブ、たらいのトイレ、テーブルと椅子、軍用みたいな幅の狭いベッドが6つ、あとはたんすなどが置かれている。ベッドの周りなどはシーツをカーテンにして多少のプライバシーが守られるように工夫されてたけど、基本的には間仕切りなし。

なんというかヨセミテとかビッグサーとかのテントキャビンみたいな感じ。キャンプみたいな非日常&短期滞在なら不便さも楽しめるけど、長期で複数人が暮らすにはきつい環境。板を打ちつけただけの壁では暑さ寒さも凌げないし、すきま風とか砂埃とかもすごそう。あとトイレが部屋内にあるのがプライバシーなさすぎだし衛生的にも非常によろしくない。





うちの相棒も半分日系人なんだけど、相棒親族はハワイ在住だったので幸い強制収容にはかからずにすんだ。ハワイは日系人が多すぎて、強制収容したら地元社会への打撃が大きすぎるっていうのと、人数が多すぎて収容しきれない、ということだったらしい。

私たちの両親の年代から上で本土に住んでた日系人はだいたい強制収容された。有名どころでは俳優のジョージ・タケイとかパット・モリタ、芸術家のイサム・ノグチとかも。同じ敵性外国人でもドイツ系やイタリア系は対象とせず日系人だけが強制収容されたのはやっぱり人種差別が大いに関係してたと思う。

こういう苦難の時代を経て、またゼロから(というよりマイナスから)民族グループとしての評価を築き上げてくれた先人の皆様のおかげで、日系アメリカ人が社会に溶け込んで概ね好意的に受け止められている今がある訳です。同じ日系でアメリカに住む者として、また日系アメリカ人を家族に持つ者として(私自身はあくまで日本人ですが、相棒とピコちんは日系アメリカ人ですから)、感謝の念を新たにしました。

博物館の後は、せっかく来た久しぶりのジャパンタウンを散策。同じ日本っぽい雑貨屋さんでも、今どき風なファンシーグッズのお店もあれば、昔ながらの瀬戸物や人形、折紙、書道用品なんかを扱うお店もあり、なかなかおもしろい。裏原宿にありそうなデザインTシャツのショップや、キャラクターグッズと観葉植物を一緒に扱うお店もあった。

午後3時前というかなり中途半端な時間のせいでレストランは開いてないところが多かったけど、いくつか開いてたお店の中から「しゃぶしゃぶ」をチョイスして遅い昼ご飯兼早めの夕ご飯。浮世絵の壁紙がナイスなお店でした!





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最終更新日  2023.06.10 10:09:27
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