モコ＆グーの日記

昨夜は雨のせいで、お部屋の中もジメジメしてたよ。

室温は28度。よほど、暑かったのだろうね

グーの呼吸はとっても荒かった！お顔が長くて鼻息荒い。

しみじみ見ると、馬そのもの

時々、室内で馬と生活しているような錯覚に陥る事が・・・





グーちゃん、グーちゃんお鼻が長いのね～♪




いよいよ暑さに耐えられなくなったのか、エアコンとワタシの顔を

交互に見て、切ない顔で訴える。

『お願いです～！ピッとしてください』

ピッというのは、エアコンを始動する時の音ですな。

この音がすると、冷風がやって来る一番涼しい場所にイソイソと移動するのだ。

そして、エアコンの方に顔を向けて、まるで恋人を見るように

目を細～くして、じーっと見続けるの。







グーが馬なら、こっちはタヌキか！





人間は充分に耐えられる程度の暑さでも、グーの場合はとっても辛そうだ。

モコはみっちり毛の生えているわりには、結構暑さには強くて

めったに口を開けてハァハァする事はないのだ。あんなに毛深いのに。

勝手なワタシの推測だけど、モコの場合、毛の密度は有るけれど

長さはせいぜい2～3センチ。すぐに放熱出来る構造なのだろうね。

だって触るとサラサラしてるもん。

それに比べて、グーちゃんの毛は下毛も上毛も超ロング！

おまけに下毛はかなり縮れている。空気を含んでかなり熱がこもりそうだ。

その上に長～いトップコートがぺったりとフタをしているような状態。

こちらは触ると湿気を帯びているような感じ。

う～ん・・・これは、かなり暑いに違いない







警備中です。その姿は真剣そのもの。




愛犬の気持ちを理解してこそ、飼い主の鑑！そう思ったワタシは

この子達がどれだけ暑いのか、身をもって体験した事がある。



昨年の夏。あれは梅雨も明けた、暑～い日の事だった。

モコは玄関のタイルの上で、グーはというと、この暑さにワタシの膝の上に

上半身を乗っけて、ハァハァしていた。

『グーちゃん可哀想ねぇ、こんなに沢山毛が生えてるから暑いよねぇ・・・』

な～んてな事をグーの身体を撫でながらお話していた。



その時、ふと思ったのだ。

毛が沢山生えた状態？もしかして疑似体験できるかも！

階段を駆け上がり、勢い良くクローゼットを開け、遠い昔に買った覚えのある、

今ではタンスのこやしとなったフォックスのコートを奥の奥から引っ張り出した。

触ってるだけでも具合悪くなりそうな毛皮を着て、炎天下の庭に出たのだった。

これでアンタ達の辛さが体感できるかもね





ふぇ～。暑い～。汗が頭からどんどん流れて来る～

グーは不思議そうに、毛皮をクンクンしていた。あっよだれが付く！やめて～。



ガラスの向こうでは、母が頭の上で人差し指をクルクル回してこっちを見ていた。

口元がパクパクしていたのはおそらく、

『近所の人に見られたらどうすんの。気がふれたと思われるから

バカな事はヤメナサイ！恥ずかしいったらありゃしない』

とでも言っていたのだろう。


揚句の果てに、弟には

『こんな愚かな姉を持った俺って不幸』・・・と言われる始末。




当の本人（ワタシ）は、いたって真面目だったのに。

モコ＆グーが、どれだけ暑い思いをしているのか、体感したかったのだ。




さすがに、暑くて暑くて10分も着ていられなかったと思う。

それでもモコ＆グーの気持ちが少しだけ解ったような気がした。

沢山毛が生えてるって事は本当に辛い事なんだな。人間でよかった。










辛かったねグーちゃん。もうエアコンの電気代をケチらないからね。

設定温度も、あと1度下げるから！約束するから！

つぶらなグーの瞳を見つめながらそんな言葉を呟いた。ような気がする。




夏本番はこれから。梅雨が明けたら一気に暑くなるよね。

人間でさえ家の中で熱中症になる世の中、ワンコが夏バテするのも当然ね

『命の母A』をこっそりモコ＆グーのごはんに混ぜちゃおうかなと、

ひそかに思っているワタシなのであった。