IN 損保ジャパン東郷青児美術館
いつ以来でしょう ~ ここは。
覚えていないくらい。
今展は招待券をいただき、ラッキー。
行ってきたのは、少し前ですが。
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着物デザインと、それを担ってきた画家の下絵
などから始まる丸紅コレクション展ですが、
そちらはさっと流して。
小磯良平の横向裸婦。
今の日本の体型美の基準からすると、
ちょっと太めだけれど、
このふっくらさがかわいらしい。
難波田龍起 「 海の詩 」
北海道の画家なのね。
惹かれる 。。。
ヴラマンク
風吹きすさぶ荒々しい冬景色。
もっていかれそうな、烈しさ。
いい ===
キスリングのミモザ。
何故だかわからないけれど、
どうしてもキスリングは苦手。
私の中の何かが拒絶反応を起こすの、いつも 。。。
それはなに ???
ビッフェ
この人ならではのこの鋭角な線。
ビッフェが誰より好きな友達、どうしてるだろ 。。
しばらく会ってない 。。。
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今展の目玉のボッティチェリ
「 美しきシモネッタ 」
若くして急逝した絶世の美女シモネッタ、
という説明。
この絵からは、そのオーラを私は感じられず、
ラピスラズリの美しいブルーと、
服のレースなどの表情のほうに
眼が行ってしまう。
「 プリマヴェーラ 」 や
いつか見た 「 ヴィーナスの誕生 」 など
ボッティチェリの描く女性の顔はみんな、
優美で、慈愛に充ちていて、
私、とっても好きなのに 。。。
と思っていたら、
それらも、シモネッタがモデルという説 (?)
う ――― ん
全く違ったタイプの顔にしか見えない 。。。
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最後に常設
グランマ・モーゼス
その土地にしっかりと根を下ろして生きてきた人ならではの
日常そのもののメルヘン。
東郷青児 「 望郷 」
すごく素敵 ・・・ !
ガラス質のような透明感あるモノクロ画。
白鳥を思わせる首のラインが優美。
黒木メイサ みたい。
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別室。
損保ジャパンといえば、
ゴッホ 「 ひまわり 」
ひまわりの花びらの暴れが、
乱調を感じさせる。
ざわざわと胸掻き立てられ、
どうしようもなく惹きつけられる。
見つめ過ぎることで、波長が合ってしまったら ...。
その怖さに眼を伏せる。
この絵の直後に、例の耳切り事件。
右横に飾られてあるゴーギャンとの同居生活において。
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新宿駅西口、歩5分にある、この美術館。
42階にあり、展示室に入る前の眺めがすばらしい !
眼の前の東京モード学園の新しい建物が斬新。
モード学園、こんなの建てられるなんて、何故 ~ ?
そもそも、損保ジャパン、
58億のゴッホを買えるなんて、何故 ~ ?
年の瀬、不況に大揺れの日本には、
何故何故何故 ??? がいっぱい。
せっかく新宿という場所にあるのだから、
六本木の森美術館のように、毎日夜遅くまで開催すれば、
多くの働く人々が楽しめるのにね。
ここ、損保ジャパン東郷青児美術館は、
金曜夜の夜間開館がおすすめ !
8時までだけれど。
すばらしい夜景がもれなく付いてきます ^^
すさんだ時代にこそ、心の栄養チャージは必要。