時々、衝動的に何冊か集中して読んでしまう、石田衣良。
多作の作家なので、
そんなにたくさん読んでいるわけではないのだけれど。
7年間ひたすら篭って書いたという天童荒太とは、
対極にある書き方をする人かも。
TVのコメンテーターをし、雑誌などのコラムを書き、
新作も同時進行で何本か仕上げていったり。
器用なかたなんでしょうね。
作品にも疾走感があるもの。
そこらへんの軽さを嫌う人もいるけれど、
私はそんな軽やかさ、嫌いじゃない。
時に、月9の脚本 ? っていうような
ベタなシチュエーションが出てきたりもするけれど ^^
決して、おちゃらけてはいない。
どんな場面も不思議な透明感に包まれていて、
魂の核の部分の尊厳を感じる。
そして、どの登場人物に向ける眼も暖かいのだけれど、
大人の女性に優しいの、衣良さんは。
これだけ女性の気持ちに寄り添えるのは何故 ?
もしもどこかでお会いする機会があったなら、
それがどこからくるものなのか、お尋ねしてみたい。
かぎりなく中性的、もしくは両性具有の人と感じる。
ゲ○っぽい、という意味では全くなく。
それは、TVや写真で拝見する石田衣良さんの印象や、
あのソフトなお話の仕方や声のトーンとも
重なっているのかも。
あと、たぶん 。。。
音楽の趣味や絵の趣味がとても近い。
TV特集で見た衣良さんの書斎の書棚にディスプレイされていた
S&G とか Stuff とかのLPジャケット。
そして、グールド。
聴いてきた音楽も似ているかも。
村上春樹の本にも、いつも音楽が流れているけれど、
石田衣良の本にも、いつも音楽がある。
石田衣良って、
女性の後ろに付いていてくれる守護天使っていうかんじ (?)
風を切って颯爽と歩いていても、突然ある日、
金属疲労を起こして、ぼきっっと逝ってしまいそうな、
そんな大人の女性たちの背中に
そっと手を当ててさすってくれる 。。。
なぜか私の中のイメージは、
膝を抱えて にこにこしてる、守護天使。
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