仕事先でたまたまご一緒した、
お団子屋さんの品のいい老紳士。
「 あなた、花屋にはもったいないね。
なんだか、花までいきいき見えちゃうねぇ。」
..... !!!
なぁんて、
とびっきり、ツボを押さえたお世辞を言っていただいて、
すっかり図に乗った私は、
「 そんなに褒めていただいたら、
帰りにお団子買っちゃいます ! 」
と、6本で1449円もする高級団子を
ホントにお土産に買ってしまったのだった。
いつも買うお団子のざっと10倍のお値段でしょか ^^
『 羽二重団子 』
という名のそのお団子、
家に帰り、注意書き通り、
ほんの何秒かチンをして口に含むと、
その名のとおり柔らかく、
ふわふわとした口あたりで、
みたらしのほうは香ばしく、
あんこのほうは上品な甘さで、とてもおいしかった。
夏目漱石の 『 我輩は猫である 』 や、
正岡子規、泉鏡花などの小説にも出てくる、
6代創業180年の有名な老舗なのだそうな。
家族には、もちろんエピソードつきで、
自慢げに話したのは言うまでもなく ( オバカ ;; )
オンナ トハ イツニナッテモ
コノヨウニ オロカナ モノデス (>-<)
そして、何日か前にも、通りがかりの年配の女性が、
私が、店のディスプレイをしているのを
立ち止まって、じ っと見ていて、
「 売り子さんがいいから売れますよ。
あなたが触ると、ほんとに全然違って見えますよ。
私も池の坊( 生け花 ) やっているけれど、勉強になるわ。 」
と、これまた、最大級の励ましのお言葉を頂戴したのだった。
日々、いろいろなかたに励ましていただいて、
寒い冬に縮こまった心も、すこぅし伸びをするよう。
もしかすると、私の手からも、
すこしは、いい気が流れているのかもしれない。
そうであるのなら素直に嬉しいし、
この手をちゃんと、まっとうに、大切に使って仕事していこう、
と、あらためて思う。