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「模倣犯」　宮部みゆき


まず思ったのが「これってフィクションなの？」という事です。
私は単純なので、話に引き込まれて本当に怖くなりました。

連続誘拐殺人事件の話なのですが、
犯人は男性二人で、沢山の女性を殺害したということで、
自分も女だし、娘を育てているし、色々考えさせられました。
女はやっぱり弱いのかな。

独身の頃だったら、自分も殺される事だってあるんだ・・・と怖くなっただろうけど、
子供を育てている今では、娘がそんな目に遭ったらとしか考えられませんでした。
もし事件に巻き込まれてしまったら、ものすごく自分を責めるというのも分かります。

犯人の生い立ちを読んで、自分の子育ては間違っていないか考えたり、
子供や孫を亡くした方の台詞に涙したり。
この先色々な事があるだろうけど、娘には悪い事は悪いと言える人になって欲しい。
幸せになって欲しいです。
娘だけじゃなくて、子供はみんな幸せに育って欲しいです。

登場人物が沢山いて、あちこちで絡んでいるので、
読み進むにつれ、どうやって終わるのかと思いました。
納得のいく終わり方で良かったです。
最近読んだ本で、先が気になって徹夜状態で読んだのに、
「そこで終わるんかい！」と思った本があったので。
スッキリしました。

しかし作家ってすごい！
こんな物語を考えられるなんて。
あとがきに、連載3年加筆2年と書いてありましたが、
その前の準備期間を入れると、何年かけて書いたんだろう？
それをこんな短期間で読んでしまって、
贅沢すぎて申し訳ない気にもなります。
図書館利用で購入してないのでなおさら・・・。

他の宮部作品もぜひ読んでみたいです。





そういえばスマップの中居君が、この本の映画化作品に出たんですよね。
ワイドショーで見た記憶があります。
大体、小説を先に読んだら映画は見ないし、
映画から見たら原作は読まないですが、
中居君がどんな風に演じたのか、少し興味があります。

バラエティーの中居君は好きだけど、演技はどうなんだろう。
ドラマは見た事ないけど、病院の先生（竹内結子と出てた）のは、
すごく人気があったらしいですね。
イメージ壊れたら嫌だけど、別物として見てみようかな。


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