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カテゴリ:本
章ごとに、いろんな人や事件が切れ切れに出てくるので、 最後までどうなるのかサッパリ分かりませんでした。 冒頭の事件は重要かと思いきやただの序章だったし、 この事件の真相は実はこうだったのかとか、 物語が意外な結末を迎えた時は感動すら覚えました。 私がミステリー慣れしてないからかな。 こんな話を描けるなんて、やっぱり作家ってすごい! この小説に出てくる新海美冬という女性は、 誰が不幸になってもお構いなしで、 人を利用できるだけ利用して、邪魔になったら始末して、 自分さえ幸せになれればそれでいいという考えの持ち主でした。 それなのに最後は美味しいとこ取りというか、 一人勝ちというか、まさに悪女と言う言葉がピッタリの女性でした。 私は、自分の発言や行動によって、 誰かが嫌な思いをするのが嫌な八方美人タイプなので、 いつも周りに気を使って、考えすぎて疲れてしまいます。 美冬のようになれたら生き易いのかも。 でも自分の計画の邪魔になるからって人を殺したり陥れたり、 そういうのは普通無理ですよね。 ハングリー精神があって、悪知恵にしても頭の回転が速くて、 策略がポンポンと思いつく人ってすごいと思います。 読みながら感心してしまいました。 東野さんの作品は初めて読みましたが、 かなり面白かったです。 他の作品もぜひ読んでみたいな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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