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カテゴリ:本
映画化のCMが印象に残ってたし(映画は見てないけど)、 文庫になってたので買ってみました。 泣ける話だと思ってたけど、 読み終えてすぐは「えっ、それで終わり?」と思いました。 正直物足りなかったというか・・・。 先日読み終えた「白夜行」がドラマティック過ぎたので、 そんな感想を持ってしまったけど、 後からジワジワ来るというか、現実味があるといえばあるのかも。 この物語で逮捕された元警部は、 アルツハイマーを発症してしまった妻に請われて、 妻を絞殺して自首しました。 でも、殺してから出頭するまでに空白の2日間があり、 その2日間を巡って、色々な人物の視点から物語が進みます。 お金がらみや怨恨じゃない殺人だから、 その動機については考えさせられます。 年を重ねてくると、老後の生活とか介護とか、 若い頃には考えもしなかった問題がどうしても出てくるし。 殺さずに介護した方が良かったのでは?とも思いますが、 アルツハイマーって発症した方も家族もきっと辛いですよね・・・。 普通の病気とは訳が違うからなぁ。 私はまだ30歳で親も元気だけど、いつ要介護になるか分からないし、 自分達だっていつまで健康か分からないし、 私や旦那がアルツハイマーになる可能性もあるし、 老後の年金はきっと無いに等しいだろうし、 娘に迷惑はかけたくないからお金を貯めないといけないし、 家も買って置かないと家賃が払えなくなるかも・・・って感じで、 将来の不安はどんどん膨らみます。 もし自分がそんな問題にぶち当たった時、 この元警部のように悟りを啓けるかな。 私は無私の心で、人の為には生きられないかも・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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