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カテゴリ:本
「白夜行」「幻夜」が面白かったから、 他の作品も読んでみたいと思ってて、 図書館で見つけたのでなんとなく借りてみました。 読み始めたら物語の世界に引き込まれて、最後まで一気に読んでしまいました。 少年犯罪による遺族の苦しみが描かれているのですが、 犯人が少年だというだけで、被害者より加害者が法によって守られる現実に、 暗く哀しい気持ちになりました。 この主人公は、妻を亡くして、娘との二人暮らしだったのですが、 少年による遊び半分のような犯罪に巻き込まれて、 大切な一人娘を殺されてしまいます。 犯人が少年だと言うだけで、軽い刑にしか処されないのなら、 自分の手で復讐を、と画策するのですが、結末は・・・。 最近も、高専の女の子が同級生に殺害される事件がありましたが、 容疑者の同級生は未成年だからか、全国指名手配されても名前も顔も報道されないのに、 被害者の女の子は、生前の可愛い写真やらビデオやらをテレビで全国に流されて、 ご両親の哀しみを思うと、本当にやりきれません。 私にも娘がいて、大事に大事に育てています。 まだ幼稚園児ですけど、小・中・高や大学の入学、 成人式や結婚式を想像して、その時を楽しみにしてます。 手塩にかけて育てた娘を殺されて、相手が未成年だからという理由で、 厳しい処分を与えられないのなら、 私も、この物語の主人公のように、復讐を企ててしまうかもしれません。 でも私には夫もいるし、親も健在だし、 周りで悲しむ人や迷惑を被る人がいると思うと、複雑です。 最近、本当に少年犯罪が増えた気がしますが、前からそんなに多かったのかな・・・。 やっぱり未成年だと厳しく裁かれないから、世の中を甘く見てるような。 短絡的過ぎる犯罪も多いと思います。 両親を困らせたかったとか言って、自宅に放火した少年がいましたが、 家が無くなったら、両親が困る前に自分が困るって思わないのが不思議です。 いくら嫌な相手でも、居なくなってしまったら、 周りに悲しむ人が沢山いるって思わないのかな。 なんだか嫌な世の中になったなぁと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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