カテゴリ:Movie/DVD
嫁が日本からDVDを山ほど持ってきてくれたんで、しばらく週末はDVD三昧です。さて、まず最初に見てみたのは、結構古いけど話題になった『猟奇的な彼女』。この「猟奇的」という言葉を見たとき、可愛い顔して猟奇的連続殺人犯な彼女に一目惚れしていくお話かと思いました。はい!予想外れでした!英語タイトルでは『My Sassy Girl』。"Sassy"というのは「生意気な、厚かましい」と辞書訳されてますが、若い女性に対して「気の強い、男に媚びない、男勝りな」というような意味でよく使われているように感じます。
映画の内容としては、前半は若干まんがチックなストーリー展開・演出で、見ていてこっぱずかしくなってくるんですが、後半だんだんとストーリーに引き込まれていきます。一番涙を誘ったシーンが、キョヌが彼女の見合い相手に向かって「彼女と付き合う上での十か条」を告げるシーン。こんなにも彼女のことを理解し、想っているのに、それでも見合い相手に嫉妬するでもなく彼女が幸せになれるように十か条を託すキョヌ。まさに無償の愛です。後半戦では彼女の猟奇的な一面はすっかり影を潜め、素直で純粋ないい子になっています。キョヌに心を開いたためでしょうか。対して、キョヌの自己犠牲的、無欲的な恋愛はストーリーの最初から最後まで貫かれています。殴られても、蹴られても、ほっとかれても、捨てられても、約束をすっぽかされても、そこで不公平だとか理不尽だとか言わないで、そこには自分の権利などなく、すべては彼女の幸せのためだけに。涙溢れる感動の愛の有り方です。というわけで、この映画は『猟奇的な彼女』ではなく『マゾヒストな彼』のストーリーだったんですね。 ちなみに、出会った次の日にキョヌが呼び出された駅前で、路上でヘッドスピンをしている若者が!さすが韓国、B-Boy修羅の国。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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