テーマ:最近観た映画。(40096)
カテゴリ:本・漫画・CD・映画
フィリップ・シーモア・ホフマンが、アカデミー主演男優賞を受賞した作品。 アメリカの作家トルーマン・カポーティが、一家惨殺事件を題材にした 「冷血」というノンフィクションノベルを書く過程を描いたものです。 オスカー獲るくらいなので当たり前なんですが、ホフマンが見事でした。 都会的で繊細なカポーティがどんどん精神的に参っていく様子を 本当に自然に演じてます。 相手は自分を友人だと信頼しているのに自分は彼らを商売のネタにしている、、、 本の結末を書くためには事件の完結(=犯人達の死刑執行)が必要なのに 彼らを死なせたくないと思っている自分がいて、 でも本を終わらせるためには死んでもらわないとどうしようもない、、、、 といった葛藤を、静かにうまく表現しています。 「冷血」を書いて以降、カポーティはひとつも作品を完成させられなかったそうです。 それだけこの作品を書く過程でのダメージが大きかったということで、 その事実を納得させられるだけのリアリティがある映画(ホフマンの演技)でした。 カポーティ コレクターズ・エディション ↓2005年に新訳が出ました。もう文庫になってます。 冷血 余談です→ものすごいチョイ役で「ジュラシック・パーク」のデブ(コンピューターをいじる人。大雨の中小さい恐竜に襲われて死んだ)の役者さんが出ていたような気がしたんですが気のせいかもしれません。 ←トップページへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.05.14 22:46:11
コメント(0) | コメントを書く
[本・漫画・CD・映画] カテゴリの最新記事
|