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次に、農業問題は担い手対策についてであります。
私は平成八年六月議会と平成十一年九月議会において 「これまで農業生産の中心となっていた昭和一ケタ 世代がリタイアする時期も迫っており、このままいけば 昭和の三十五年には全国で千百七十五万人いた基幹的 農業従事者が平成二十二年には十分の一の百四十七万人 に減少することも見込まれる」との予測を申し上げ、 「農業担い手の確保こそが、極めて重要な課題である」 との発言をさせていただきました。 昭和一ケタの最後、昭和九年生まれは現在七十三才、 いよいよリタイアの時期にきたのであります。 県においては、引き続いて担い手の確保育成をはじめ、 農業振興に関して様々な施策を講じておられることは 充分承知しておりますが、平成十七年の農林業センサス によれば、中山間地域の多い本県は、耕作放棄地率が 11.5%で全国七位、実に五、二五四ヘクタールもの 土地が耕作放棄地となっているのであります。 また、本県の基幹的農業従事者を見ても、平成十七年には 十年前と比べ約一万七千人減少し、四万六千八百三十八人 となっているほか、約四割が七十才以上、七十五%が六十 才以上、何と約九割が五〇才以上であり、農業従事者の 高齢化は、誠に深刻な状況となっております。特に、 四割を占める七十才以上の農業従事者が 四~五年先、 あるいは十年先も、同じように従事していくことは、 とても不可能であり、農業従事者の確保は喫緊の課題で あります。 一方、世界的視野から農産物を取り巻く現状を見れば、人口 増加による需要の拡大、トウモロコシなどの石油代替 エネルギーとしての利用など需要量は拡大の一途を辿り、 我が国への輸入がこれまで同様に続くものか不安を感じる 所でもあります。 また、我が国におけるカロリーベースの食料自給率は、 ついに四十%を切ることになりました。 今後、農業従事者不足、高齢化からくる耕作放棄地の拡大 や食糧輸入における情勢変化を考える時、日本の農業を 守り、農村をを守るために、担い手づくりに本気で取り 組んでいかなければならない、その時がいよいよ来たと 思うものであります。 そこでお伺いをいたします。 難しい問題が山積みしておりますが、農業後継者の育成や 新規就業者の確保に今後どのように取り組んでいかれれのか、 また、農業従事者が高齢化している中で、現在の集落を 支えている農家を支援しつつ、将来の集落を支える仕組みを 作ることが大事と考えますが、どのようにお考えか、 お聞かせ願いたいのであります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.12.07 12:22:08
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