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最後に、行政評価の取り組み状況についてお伺い致します。
現在、多くの自治体が、先に述べました通り、かつて経験した ことのないような厳しい行財政運営を強いられており、今後、 第二、第三の夕張市が出現するのではないかと、心配する声が 後を絶ちません。 本県においても、平成16年のいわゆる地財ショック以降、 危機的な財政状況が続いており、先般発表されました「中期 財政見通し」によると、「今後22年度までの三か年で、新たな 対策を講じなければ、973億円の財源不足が発生する」と して、昨年度から実施している職員の給与減額措置についても、 引き続き2年間、今年度と同額の、総額で45億円の給与カット を継続する、などの方針が示された所であります。 県職員にとっては、極めて厳しい選択ではありますが、お互いに 痛みを分かち合って頑張っていただきたいと思っております。 県民にとっても、ここ数年、事業の廃止・縮小などにより、県民 生活の様々な局面において、少なからず痛みを伴っていることは 事実であります。 私は、こうした厳しい時期にこそ、効率的な行財政運営が求めら れており、その有効な手法である行政評価を更に活用し、より 効率的で効果的な県行政を推進していくことが重要と考えている のであります。 行政評価は、行政の活動を一定の基準や視点に従って評価し、 その結果を改善に結びつける、いわゆる「計画ー実施ー評価ー 改善」というサイクルの確立を目指したものであります。行政は これまで「お上の仕事」の言葉どおり、「事業を計画し、予算を 確保し、実施する。」ことには熱心でありましたが、「結果を評価 し、改善して次の計画へ反映させる」ことは、確かに疎かにされ ていたと思われるのであります。 私は、行政評価は成果重視の行政運営の視点から、特に事業の 見直しを行っていく上で、誠に有効なシステムと考えております が、しかし、より有効に機能させるためには、さらに創意工夫を 重ねていく必要があると思うのであります。 そこでお伺いを致します。 県では、この行政評価システムに、県民の意見を積極的に反映 させるため、今年度から外部評価を導入したと聞いております。 その目的と取組についてお聞かせ願いたいのであります。 以上で質問を終わります。 最後に、明るい話題の少ない最近の世相でありますが、この度、 三浦工業の創業者である三浦保氏の夫人から、環境対策や県民 福祉の増進に役立てて欲しい、とのことで、県に対し多額の貴重 な財産を寄付されたことは、久しぶりに明るい話題であります。 三浦氏は生前、「事業の成功は自分だけの力ではない、。社会へ 恩返しをしたい」と話されていたそうで、その思いを実現する ために、加戸知事の政策に共鳴した夫人が、県に託されたもの だとお聞きしております。 知事は早速、「三浦保」愛基金を創設するための条例を、今議会 に提案されとりますが、三浦保氏の社会貢献への思いを後世に 伝えるとともに、この基金が、環境対策や県民福祉の増進、地域 社会の発展などのために有効に活用されるよう願うものであります。 以上が質問の内容です。 質問するにあたっての自分の思いと今回の自分の質問が今年県議会 最後の質問になりましたので、締めくくりとして下記の文を 入れました。 自由民主党、毛利修三です。 野に下れば野に咲く花の美しさが見えてくるものであります。 人の世の情にふれ、その温もりが身にしみるものであります。 今まで聞こえなかった声が聞こえてくるものであります。 一人の県議として、今自分にできることは何か、なすべきことは 何か、政治に今、本当に求められているものは何か。 原点に立ち帰って、しっかり頑張りたいとの思いを新たにしている 所であります。 強者と弱者があるならば、弱者に光を当てるのが政治、恵まれない 地域があるならば、その地域を守るのが政治、遅れた地域がある ならば、その地域にこそ力を注ぐのが政治。 政治の光を求めている人の為、地域の為に自分のすべてを捧げる との決意を強くしている所であります。、 ・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・ 締めになりますが、今年は政治が激しく揺れ動いた1年でありま した。 「政治の世界は一寸先は闇」とよく言われますが、それを実感した 1年でもありました。 おもしろきこともなき世を おもしろく すみなすものは心なりけり これは幕末の志士、高杉晋作の辞世の句でありますが、来る年の 愛媛が平穏無事でありますことを祈り、質問をしめます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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