カテゴリ:カテゴリ未分類
12月定例議会質問
自由民主党、毛利修三です。 私は政治家のパフォーマンスはあまり好きではあり ません。 小泉チルドレン、小沢ガールズと言われるような 政治も嫌いです。 国民の苦しみも、地方の痛みも解らずして、「何が 政治ぞ、何が改革ぞ」と言いたくなることが、特に 最近よくあります。 人心が離れる時、政治は行きづまり、いかに立派な 改革も挫折することは自明の理であります。 県民の声にしっかりと耳を傾けよ、声なき声を静かに 聞け、と自戒しております。 質問に入ります。 農は国の基。まず農業問題から入ります。 JAえひめ南の若い後継者の話であります。彼は地元 の市場に規格外の小玉ミカンを出荷しての帰りであり ました。 話によると。今朝のミカンの値はキロ5円であった とのこと。あまりにも情けなく、「作る者の身にもなれ、 市場まで来た油代もない」と申し出たところ、「2,3 日前にはキロ1円の人もいた。我慢してくれ」とのこと であったそうであります。 一年間かけ、肥料をやり防除をし、丹精込めて作った ミカンが規格外品とはいえ、1キロが5円。 1ヶ月前の話であります。 生産者が自ら価格を決めることのできない一次産品の 流通の現実がここにあります。 これまで農家は果樹農家も野菜農家も、生産には極めて 熱心に力を注いできたものの、販売面ではJAまかせ、 卸売市場を主流とした流通に依存して来ており、今 ここに至っても、農産物の約8割は卸売市場を通した 流れであり、その約9割をJAが取り扱っているのが 現状であります。 しかし一方では、売上高1兆円を超えるような大型 量販店の出現により、農産物においてさえ、その流通 の仕組みは大きく様変わりをしようとしております。 今や卸売市場は価格形成の面でも、物の流れの面に おいてもその存在意義が薄れつつあり、生産者にとって この時代の流れに即応した販売戦略を立てることが、 生き残りをかけた大きな課題であると私は考えており ます。 言うまでもなく、生産者にとって最も効率的な流通は、 消費者と直に結びつくことであり、各地に開設されて おります直売所やネット通販などによる直販方式は その理想であります。 今では県内に約200ヶ所の直売所があると言われ、 全国では1万ヶ所を超えるのではないかと言われて おります。 当然のことながら直売所は、市場を通さないことから、 消費者が1番求めている生産者の顔が見える安全・安心 で新鮮な野菜や果物を、割安な価格で提供することが できる上に、生産者にとっては少量であっても出荷が でき、また、生産物に対する消費者の反応も直接伝わ ってくるので、生産・出荷の計画も、自ら立てること が可能であり、生産者、消費者の両者に大きなメリット があります。 加えて、地産地消を進める上においても大切な取り組み であり、今後、大いに進展させなければならないと考え ているものでありますが、ここへ来て心配する点もある と聞いております。 1つは地域によっては、直売所が増え過ぎ、過当な競争 が始まり、極端な値下げや売れ残りが増える傾向にある ということ、いま一つは、品揃えに走るあまり、業者を 入れて商品を揃える所が増えてきたのではないかという ことであります。 私は今一度、消費者が直売所に求めているものは何かを、 しっかりと見つめ直して、運営に当たらなければ、必ず 消費者離れを起こすと思っておりますが、県当局の所見 をお伺い致します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.12.03 10:52:13
コメント(0) | コメントを書く |
|