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次に、消防団員の確保対策についてお伺い致します。
消防団員の皆さんのお宅を訪ねますと、玄関口には ハッピが掛けられ、何時でも出動できるように、ヘル メットと長靴が用意されているのを見るにつけ、その 使命感の強さにいつも頭の下がる思いでおります。 3.11、未曾有の被害に見舞われた東日本大震災。 宮城、岩手、福島の3県で252人の消防団員が犠牲と なり、2人が今なお行方不明となっております。自らの 命を顧みず、地域住民の生命を守らんがために殉職された 団員の方々の尊き犠牲を、私達は強く心に刻まなければ なりません。 同時に、あの危険を冒しての避難誘導や、身を挺しての 救助活動・捜査活動は、改めて消防団の役割が如何に重要 であるかを、全ての国民が痛感した所でもあります。その 消防団が今、岐路に立たされております。 近年、全国の消防団員数は減少し続けており、本県に おいても、今年の消防団員数は2万681人と、この5 年間で4百人以上減ったとのことであります。 その要員は地域によって様々ではありますが、過疎化や 少子高齢化が急速に進んだことや勤めに出る人が増加した 結果、職場と居住地が異なるようになったこと、或いは、 住民の連帯意識の希薄化が大きく影響しているものと考え られております。 このような状況の中で、各自治体では団員の維持を図る ために苦慮している所であり、市町によっては定年制を 廃止したり、苦肉の策として、砥部町や内子町などのよう に定数を削減する自治体も現れております。 山間部や島しょ部では新たな入団者が見込めず、退団 した団員に再入団をお願する分団もあると聞きますが、 いずれにしても消防団の抱える問題は多様で多難であり ます。 通常の災害においてはもちろん、特に大規模災害時には 常備消防では対応しきれず、地域の状況を知り尽くして いる消防団が如何に重要であるかは。先の大震災で経験 した所でありまして、南海地震発生の可能性が、今後30 年以内に60%と言われる今、その備えは急務であり、 消防団の維持・強化は喫緊の課題であります。 また、自治体によっては、女性消防団を結成したり、 機能別団員制度を模索したり、或いは消防団協力事業所 制度の導入など、従来の消防団を補完する動きもみられる 所であります。 そこでお伺い致します。 県は、団員が減り続けるこの現状をどのように認識して おられるのか。まだ今後、消防団員確保に向けて、県と してどのように取り組んでいかれるのかお聞かせ願います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.07.23 15:14:39
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