テーマ:最近の医療事情(57)
カテゴリ:健康・医療・介護
日経メディカルオンラインの12月18日の記事から。
(前略) === 体はペトリ皿より複雑で、解明されていないことも多い。 ニンニクやウコンが体に良いのは確かだとしても、 よく管理されたペトリ皿の中で観察されたことを もとに結論を出すのは慎むべきだ。 ペトリ皿の中では、アルコールはがん細胞を消すが、 酒浸りの人ががんにならないわけではない。 灯油もおそらくがん細胞を消すだろうが、 それを毎日飲もうという人はいないはずだ。 抗がん剤ががん患者のためになっているのは明らかだが、 その理由ははっきりしていない。 私が参加したある実験についてご紹介しよう。 その結果は、 がんの成長と管理における環境の重要性を裏打ちした。 またそれは、 実験がどれほど信じがたい結果をもたらすかを示した。 === (中略) === しかし、ランスはこの運命を受け入れようとせず、 多くの患者と同じく、躍起になって奇跡の特効薬を探し、 最終的に、 ローレンス・アインホーンとクレイグ・ニコルズによる 3カ月間の臨床試験に参加することになった (肝心なのは、これが、 インターネットが普及する前の話だということだ。 グーグルのように強力な検索エンジンがない時代に、 ランスの命を救ったのは、 彼の情熱と根気強さだった)。 この2人の好奇心旺盛な医師は、 プラチナに由来する薬でがんを治す試みを行っていた。 高価なジュエリーや結婚指輪に使うあのプラチナである。 そして、その薬は効いた。 ランスは奇跡的な回復を遂げ、 その30カ月後には、他の分野でも不可能を可能にした。 自転車レースのツール・ド・フランスで、 史上初の7連覇を成し遂げたのだ。 === (後略) === 著者プロフィール デイビッド・B・エイガス氏 米国南カリフォルニア大学(USC)ケック医学校教授、USCビタビ工学校教授、USCウエストサイド・がんセンター長および応用分子医学センター長。プロテオミクスとゲノミクスを応用した癌予防法の開発に取り組む。アップル創業者である故スティーブ・ジョブズ氏の担当医も務めた。 === 日経メディカルオンラインの記事はコチラ↓ medical.nikkeibp...series
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Last updated
2013.12.22 19:32:19
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