MOJOCA！

「PROMISE」の試写会に行ってきました！

映像は綺麗で迫力があり、2時間飽きることなく楽しめました。
真田広之が渋い良い味を出してましたねぇ。
セシリア・チャンはうっとりする程綺麗でした。

映画の冒頭、幼い少女・傾城は屍累々と積み重なる戦場で
死体の握りしめる饅頭を奪い取ります。
自分もお腹が空いているであろうに、その饅頭を動けなくなった母に持っていこうとするのですが、
途中で湖に落としてしまうのです。
するとそこに、運命の女神「満神」が現れ饅頭を傾城の手に返してくれます。
そして母が死んだことを告げるのです。
傾城は泣きながら、饅頭を貪り食べます。
そんな少女に満神は言います。
「一番美味しいものが食べられる。
一番美しい衣が着れる。
望むものはすべて手に入るだろう。
けれど真の愛だけは永遠に手に入らない」
それでもいいか？と運命の女神は尋ねるのです。
少女は答えます。
「構わない」と。

そうして物語は始まります。
真実の愛を得られない王妃・傾城とその運命に挑戦する男たち・・・。

つまり。

一番美味しいものを食べて、
一番美しい衣を着て、
望みのすべてが叶ったとしても、

真実の愛が手に入らないと、幸せではないのでしょうか？

でも、
死にそうなほどお腹が空いていて、
身寄りもなくひとりぼっちの子供が
「いえ、私は何を無くしても真の愛が欲しい」なんて言えないですよね。

生き物としては、やはり何より生命を維持することを優先するはずだから。
飢えることなく、凍えることのない生活を望むはず。

それでも、やっぱり。
すべての望みが叶い、すべてを手に入れたとき、
真実の愛が無いと虚しくなってしまうのかな？

「PROMISE」の登場人物たちはみんな、
欲しいものが手に入らずに、切なく悲しい思いをします。

一番切ないのは"俊足の奴隷"崑崙かな。
自分自身の望みを持つ事さえ知らず、初めて愛した女性の望みを叶える事だけを願い、
何の見返りも求めない・・・。
彼の純粋さがとても切なかったです。
走りっぷりは凄かったし（笑）