|
カテゴリ:アメリカ生活
前回私を「ガラクタ女」と呼んでいたDr.ヴァラスのことを書いたのですが・・・
彼は本当に独特のユーモアの持ち主。 この際なので、彼の診察室にあった写真について書いちゃおっと。 アメリカのファミリードクターの診察室は、中に入ると小部屋がずらりと並んでいます。 最近日本でも、時々見かけるようになりましたよねー。 で、呼ばれると、その診察室に入って待ってるわけ。 ファミリードクターって言うのは、基本的に小児科以外を全部見れるので、 婦人科も耳鼻科も眼科も一応は見れるように、それぞれの部屋に器具がそろっています。 Dr.ヴァラスはアンティーク好き。 待合室の子供用のお椅子や本棚もアンティーク。 壁紙もとてもシックで、ライトはすべて間接照明といった懲りよう。 診察室もまたしかり。 私がその日待ってた一番奥の診察室も、器具を入れるキャビネットや 先生用のテーブルも全部アンティーク。 「本当に先生ってアンティーク好きだよねぇ」ってオットと話していた時、 壁に掛かっているふるい写真に目が留まったの。 白黒のかなりふる~い写真。白衣の人がずらりと20人くらい並んでいるところ。 おじいちゃん先生のDr.ヴァラスが、医大を卒業したときの写真???って思って、 先生はどこか探してみたんだけど・・・ 「????」 なんかヘンなんだよね、その写真。 たっている人も座っている人も白衣を着ているんだけど、 頭にぐるぐる包帯巻いていたり、ちょっと頼りなく座っていたり。 なんて言ったらいいのかなぁ、ひどく変な感じ。 もっとよく見ようと壁に近づいていった、丁度そのとき先生が入ってきたの。 「これ先生が医大生のときの写真??」って聞いたら、 「違うよ。昔買ったんだけどさぁ~、いいでしょう」 というお返事。 そのとき先生の表情をみて気づきました。 これは医大生の写真ではなくて、 解剖したあとの●体の写真だぁ~~!! 「先生これ、いままでクレーム出ませんでしたか??」って聞いたら、 「ずっと飾ってあって、誰が気づくかなぁって思ったんだけど、 今まで誰も気づかなかったんだよねぇ」だって。 それにしても・・・う~ん。 言葉を失うとはこのこと。 先生曰く、 「医学のためにささげてもらった体を、できるだけ綺麗に戻して、 感謝の記念撮影をした写真」だそうだ。 もう一度いっちゃうけど、それにしても・・・う~ん。 あ、そんなDr.ヴァラスの名誉のために一言付け加えておくと、 こんな彼は尊敬に値するドクターなんですよ。 そんなわけで、また次回もDr.ヴァラスについて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|