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October 18, 2005
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カテゴリ:こよみ
「蟋蟀戸にあり」(こおろぎとにあり)

今日の旧暦・七十二候です。


その昔、蟋蟀はキリギリスのことでした。

万葉集などの歌集にもよく詠まれ、

また、蒔絵や螺鈿の意匠として使われることもありました。

秋の虫をあらわす総称として、蟋蟀は愛されていたようです。


さて、蟋蟀というと思い出すお話をひとつ...。


小さい頃のわたしは、蝉を採ったり、蝶々の鱗粉も平気、

それどころか、箱いっぱいに蝉の殻を集めていて

見つけた母が、青ざめ怒るといった(あたりまえですよねぇ...)

まさに”虫愛ずる姫君”でした。


ある秋の日、近くのお寺でこおろぎを見つけたわたしは、

かわいいとでも思ったのでしょう。

家に持ち帰り、小さなプラスチックの虫かごに、

土と大きめの石をいれ、胡瓜の餌をいれると、

満足して蓋を閉めました。


夜になり、寝る頃になりました。

何を思ったのか、虫かごを枕元に持ってきて

ご丁寧にもバスタオルをかけたのです。

寒かったらいけないと、夜になると猫のハウスに毛布をかける

祖母をまねたのです。


小さかったわたしは、両親と同じ部屋に寝ていました。


リリリリ、リリリリ....リリリリ、リリ...。


真夜中、人の気配が消えたころ、

枕元でこおろぎが鳴き始めました。

遠くで聞けば心地よい虫の音も、

枕元なら騒音です。


翌日、怒りで青くなった母に

「捨ててきなさい!!」と言われたのは、言うまでもありません。


大人になると、子供がするように愛ずることは、苦手になります。

和歌や俳句、絵や写真など、様々な方法を覚え

それを通じて、愛ずる気持ちをあらわしていきます。


いま思い起こしても、蝉の殻やこおろぎが、

なんでそんなによかったのか、解りませんが

身近な命が造る不思議さ、美しさに魅せられたその気持ちは、

子供のころから変わりなく、今こうして、

移る季節を綴ることで、昇華しているのかもしれません。





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Last updated  October 18, 2005 06:03:39 PM
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