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カテゴリ:こよみ
「乃東生ず」(なつかれくさしょうず)
今日の旧暦・七十二候です。 夏至の「乃東枯れる」(なつかれくさかれる)と対をなす候です。(6/21の日記参照) 今日は冬至。 草木がいずれも枯れる、この冬のただなかに、 夏枯草のみが緑の芽を出し始める...とあります。 中国古典の一つに易経があります。 易というと、筮竹じゃらじゃら...といった 占いを思い浮かべてしまうものですが、 一つの書物として読むと面白く、示唆に富んだ言葉が勉強になります。 詳しく勉強した訳ではありませんが、 64の卦からなる易経を読んでいて思うのは、 人を含む森羅万象、そこには、何事にも絶対性は存在しないという 希望が書かれているような気がするのです。 冬至をあらわす卦。 「地雷復」(ちらいふく)。 大地の下で、かすかに春が鳴っています。遠雷のように。 陰に極まった瞬間から陽に。 寒い冬がずっと続くという絶対性は、そこにはありません。 夏に枯れた草がほのかな緑を見せる。 日差しが一日と長くなり始める。 かぼちゃの甘煮に、柚子湯で、 ちいさなちいさな音を立て始めた春を そっとお祝いしましょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 23, 2005 05:21:53 PM
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