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カテゴリ:日々のつれづれ
毎年、節分をすぎた頃になると、気になるものがあります。
エアコンの室外機の上に置かれたサボテンです。 旅行で伊豆に行き、買い求めたものです。 最初は水色の楕円の鉢に、まあるいのが二つ、 ならんで植わっていました。 毎年、判るか判らないくらいづつ、大きくなって、 窮屈そうだったので、ひとつひとつの鉢に植え替えました。 そうしたら、次の年に、ひとつには濃いピンクの花。 もうひとつには檸檬色の花。 サボテンの花なんて、植物園か、愛好家のところでしか 見ることのできないものだと思っていました。 ガラスの温室などない、外に置き放しのサボテンが、 何で花をつけたのか、何をしたからなのか、 最初はわかりませんでした。 小学生のころにみた映像が、小さな記憶としてありました。 くる日もくる日も、日照りが続き、 荒野のような、砂漠のようなところに、干からびた様子のサボテン。 ある日、雲が厚くなり、雨が落ちてきます。 恵みの雨.....雨季がやってきたのです。 ナレーションが言います。 降り続いた雨が上がり、再びカッと、熱い太陽が照りつけると、 みるみる花が咲き始める。 手品をみているような自然の驚異。 胸躍らせた、その記憶のとおり、私は水をあげたようなのです。 サボテンは他の草花や木々のように 水が欲しいという感じを、あまりみせません。 それでも、冬には冬の、夏には夏の表情をみせます。 冬は縮こまって、しかも針のような綿毛みたいなものを マフラーのようにぐるぐると巻いて 寒さをやり過ごしているようですし、 夏に水をあげると、「ああ、おいしかった!」というような ぷっくりした表情になります。(これが結構おかしい...笑) 節分から2月の後半にかけて、 小さな花芽のようなものが見えてきます。 ですが、今年はそれが見えません。 もう少ししたら、出てくるかな、出てくるかなと 心待ちに見ていたのですが.....。 こころなしか、しょんぼりした雰囲気のサボテンに、 なんとなく、すまない気持ちの私。 やっぱり、今年の冬は寒かったのですね....。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 23, 2006 09:53:12 PM
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