テーマ:色彩心理あれこれ!(90)
カテゴリ:色彩。
きのうは、Color Life symbolワークの会で、空色の日でした。きのうは雨もようの日でしたが、その雨も、ずいぶんと真冬の雨のようすとは、変わって来ていて、春らしい少し明るいような、そんな一日のように思えました。
『Color life symbol 心を探る色彩マップ』松村潔、著 飯塚書店 2005年では、空色は次のように書かれています。 「果てしない拡大する空を思わせる空色は、公平に広がる理解力や知性をあらわしているかのようですが、拡大する以上は個性的な濃さは失います。つまり集中性は弱まります。熱いものがないので、充実感が薄くなる可能性がありますが、しかしとても素直な色です。」 つまり空色は、「あるようでなくて、ないようである」そんな色彩かも知れないね、ということになりました。たとえば空の色をイメージするとしたら、とてもとても果てしがなくて、掴もうと思っても掴むことはできません。 では、それでは無いのか?というと、空はそこにちゃんとあります。 村上龍氏の『限りなく透明に近いブルー』という小説がありました。 http://www.amazon.co.jp/dp/406112823X あの当時、とてもセンセーショナルなデビューを果たした、作品だった記憶があります。 その当時読んだ記憶のままなので、ちょっとあいまいですが、この小説の中に出てくる「限りなく透明に近いブルー」色とは、具体的な色彩としては、主人公たちが見た、徹夜して明けた、夜明けの空気の色彩だったように、覚えています。 でも、本の中を流れる、抽象的性質としての色彩を知るために、Amazonの「出版社/著者からの内容紹介」から、この色彩に共鳴する言葉をひろうとしたら、次のようになるのではないかと、思います。 陶酔と幻覚の裏の孤独 詩的情感 清潔な感受性。 1つの透視画ふうな立方体 なんらのいや味も誇張もなくセックスを描く平静性 冷静な反省力 感覚と思索が或る根元的な場で緊密につながっていること。 トランシットの太陽が、魚座にさしかかって来ると、昼の時間が少しずつ伸び始めます。それで、夜が長いことに慣れてしまった感覚からすると、夕方の頃に、思いのほか、この「空色」や「限りなく透明に近いブルー」の色の時間が、長くづいているように、思われたりしますね。 この、青く白い夕方の時は、桜の花の開花とともにピークを迎え、そして、花が散るのと同時に、「春」は、そのような魚座的な繊細な姿から、こんどは牡羊座的な、元気でたくましい春へと、姿を変えてゆきますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.01.15 18:59:52
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