カテゴリ:色彩。
きのうはColor Life symbolワークの会で、紺色の日でした。写真は、きのうの目白庭園のしだれ桜です。
『心を探る色彩マップ Color Life symbol』 松村潔、著 飯塚書店 2005年では、《紺色》は、極限を極めるとして、次のように書かれています。 「紺色の色の濃さは精神性の集中をあらわし、哲学的でもあり、ひとつの題材をとことん突き詰めてゆく力を持っています。黒に限りなく近いというところに、限界すれすれまでのチャレンジを好むという性質が見えてきます。しかし身体性を故意に度外視する傾向もあります。」 わたしが、この一ヶ月間の間に見つけた、印象的だった紺色のひとつは、北欧のフィヨルドの氷にできた割れ目の中に、下降して行くテレビの映像です。 それは夏のものと、冬のものの両方があったのですが、夏のほうは、氷が解けて河となって、割れ目の中に落下していました。テレビカメラは、その滝のように落下する河に沿って、下に下にともぐって行きました。 冬のものは、その河も凍っていて、夏の時よりももっと奥深くまで、カメラは氷の割れ目の中を、降りて行きました。 深く潜れば潜るだけ、氷の色は、白色から青味を増してゆき、それはそれはみごとな青色のグラデーションが、濃紺の色彩にまで幅広く繰り広げられている、神秘の映像でした。 白い氷が、青くなる、不思議の世界。 地球は青いということを、あらためて知らされる映像でした。 次に印象的だった青色は、やはりテレビの映像ですが、地球から宇宙へと上昇する、その地球の大気圏と宇宙空間の、ちょうど接点あたりの映像です。 青空はやがて漆黒の闇の黒色へと変化します。 シュタイナーのほうで、「青色はもっとも闇に近い色彩」と言われていたことを、思い出したりしていました。この言葉の意味としては、夜に変化する時の、そしてまた、夜が明ける時の、青色の時間のことをもふくめた言葉であったように、記憶しています。 『色彩の本質』 ルドルフ・シュタイナー著 高橋巌 訳 イザラ書房 1986年 P.50より おなじくシュタイナーのほうでは、「聖母マリアの色彩は青色」といわれていて、たとえばレオナルドダビンチの最後の晩餐の絵などでも、聖母マリアは青色の服を着て、その上から赤色のロープを羽織って描かれています。 この聖母マリアの青色は、地球の青色と共鳴する、慈悲の色のように思えたりもします。 また、濃紺の色彩の中には「藍色」もありますが、藍染は、日本の職人さんのこだわりの精神が、ぎゅっと詰まった色彩のようにも、思えました。 次回Color Life symbolワークは、《紫色》を、5月19日(土)にします。 ☆アトリエえんどうまめのHPは《こちら》です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2019.01.14 13:26:05
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